MACHIYARCADE
たつの町屋再生プロジェクト
見て、聞いて、触って、考えて。
あなたの手で町屋を再生してみませんか?
建築を学ぶ学生が、授業でできる多くの体験は、
架空の図面やモデルの制作がほとんどのところを、
解体作業をしたり、大工さんから直接技術を学んだり、
実践しながら学べる機会を提供したいと思い
始まったこのプロジェクト。
建築が大好き!大工さんの仕事に興味がある!
ものづくりをしたい!
そんな想いを持った学生に
町屋再生のおもしろさ、残していかないといけない
必要性を肌で感じて頂く為に、
現地調査や現場作業、企画提案を通して、
完成までの流れを実体験して頂く取り組みです。
第1弾|和室床解体
初めて使う測量機器。
水平になるように調整して、
床にどのくらいゆがみが出ているのかを調べました。
床板を剥がすと見えてくる建物の基礎。
道具の使い方に苦労するも、慣れてくるとみなさんコツをつかんだようで、解体が進んでいきました。
なかなかできない貴重な体験で、解体の大変さと建築の楽しさに触れることができました。
第2弾|レンガの掘り起こし
赤レンガで建てられた麹室。地面にも赤レンガが敷き詰められており、通常であれば重機を使って掘り起こす作業ですが、チスと金槌を使って一つひとつ丁寧に掘り起こしていきました。
2階を少し見学。
当時使われていた家具がそのまま残されていました。
昔のこたつ、行火(あんか)や、衣類や寝具を収納する長持(ながもち)など
今では見ることが少ないものばかり。
この古家具の中から、リメイクして使えそうなものを探してみます。
第3弾|軒天の塗装
今回は軒天に使う羽目板をオスモカラーで塗装してもらいました。軒天とは、外壁から外側に伸びている屋根の裏側の部分。
羽目板は、側面に「相じゃくり」という凹凸の加工を施しており、板を合わせたときに隙間を防ぐことが出来るので、収まりが綺麗に見えます。
ハケを使って一枚ずつ丁寧に塗っていきました。
塗料が多すぎると垂れてしまったり、重ねて塗ると色むらが出てしまったりと難しさもあったようですが、とてもきれいに仕上がりました!
第4弾|古家具リメイク
この町屋に眠っていた長持(ながもち)という古家具。立派で状態も良かったため、これをベンチにリメイクすることにしました。
まずはやすりで表面を磨き、金具を塗装するためにビニールやテープで養生をしました。乾いたら、長持の表面も塗装していきます。
今では使うことが少ない昔の家具ですが、こうやって手を加えてあげることで、新たな用途で生まれ変わることができました。
マチヤーケードの共有スペースに置いてるので、一休みにお使いください!
第5弾|看板製作①
5つの店舗が入るマチヤーケード。テナントを募集する看板を、学生のみなさんに制作していただくことになりました。
「こんな場所になってほしいな」「看板にするなら文字の大きさや色はどんなものが良いだろう」
一人ずつ意見を出し合い、暖簾が印象的な案に決定しました!みなさんのアイデアがかたちになるのが楽しみです。
また、今回は年内最後の活動であったため、『お疲れ様会』を開催。しそうの森の木で製造しているペレットが燃料になる本格的なピザ窯で焼いたピザは大盛況で、楽しんでいただけたようです。
第6弾|看板製作②
前回決定したデザインで作業を進めていきました。メジャーで寸法を測って縮尺を合わせ、鉛筆で下書き。配色を決めて色を塗っていきます。役割分担をしながら、順調に作業が進みました。
第7弾|看板製作③
前回に引き続き、看板の色塗りを行いました。文字や枠線などの細かい作業になってきましたが、丁寧に仕上げていきます。
完成!
マチヤーケードの入口に掲示させていただいておりますので、通りがかりにぜひご覧ください!
第8弾|面取り
柱として使用する角材の面取りを行いました。面取りとは、角部を削って滑らかな表面にすることです。木材の表面を薄く削ることが出来るカンナを使用してきれいに整えていきました。
第9弾|ビス打ち
ウッドデッキと壁の下地材のビス打ちをしました。大工さんが使っているところを見ると簡単そうに見えるのに、実際使ってみると、ビスを押さえたりレバーを引くときの力加減が意外と難しい。何度も繰り返し打ち続けると、感覚をつかんで使いこなすまで上達していました。
第10弾|庭木の植付
今回で最後の活動。造園屋さんに植え付け方を教わり、あとはみなさんのセンスで植栽の仕上げをしていただきました。バランスを考えながら6種類の草花を配置して、最後に土や肥料をかぶせて完成。
約7カ月にわたり、マチヤーケードの解体から完成までの作業を一緒に取り組んでいただきました。この「町屋再生プロジェクト」を通して、建築やものづくりの楽しさを改めて感じることができたのではないでしょうか。
ご参加いただいたみなさんありがとうございます。そしてお疲れ様でした!