『家』は、『見えない所』で決まる。
『家』を建て住まうことを考えた際、やはり安心して、健康に、そして快適に暮らせることが大事なのではないでしょうか?
そのためには、『見える所』=間取りやデザインも重要ですが、『見えない所』=構造体や断熱材、下地などにこそ、これらを決定づける大事な要素が詰まっています。
この見学会では、その大事な要素を含めた構造などの『見えない所』について、実際の工事現場で見て・聞いて・感じていただけます。
人間においても、骨や筋肉などの身体の内部の状態がどれだけ重要かということと同じことだと思います。
使用する材料はもちろんのこと、計算方法、施工方法に至るまで、様々な要素が重要になってきます。
昨今、耐震等級や断熱性能などが家づくりの重要な要素として注目されていますが、これらを大事にすることはもちろん、本当の意味での永く、健康で、安心して暮らすためには、重要な要素が他にもあります。
特に、『直下率』といった、他ではなかなか聞き慣れないような言葉かもしれませんが、熊本地震後、専門家による検証により、この『直下率』が重要な要素であると注目されています。
それ以前からこの『直下率』について取り組んできたヤマヒロのノウハウなどもお伝えいたします。
※開催場所の詳細はお申し込み後、ご案内させていただきます。
Ⅰ.『基礎』は、『施工方法』で決まる。
基礎には2種類あることをご存じでしょうか?
ヤマヒロでは「ベタ基礎」の「一体打ち」を採用しています。
2回に分けて施工する“二度打ち”に比べると隙間が無いため、強度が高い基礎になります。
また、地面からの湿気や雨水の侵入を防ぐことが出来るため部材が腐食しにくく、暗く湿った場所を好む、シロアリ対策にも繋がっています。
Ⅱ.『土台』は『産地』と『素材』で決まる。
土台とは、柱などの構造材を支える横架材です。土台がもろいと家が傾いたり、強い衝撃で崩れたりしかねません。
スギ材よりも硬く腐りにくい「ヒノキ材」を使用することで、強度の高いお家となります。
さらにヒノキ材はシロアリが嫌う成分が多く含まれているため、防蟻材として使用されます。
また、基礎と土台の間に「気密パッキン」を設けています。
これは外気を遮断し、基礎と土台の気密性を上げることで床下内の結露やカビの発生を防ぐ役割をしています。
“気密パッキン” についてはコチラ。
(※城東テクノ株式会社の商品ページが開きます)
Ⅲ.『耐震性』は『3つの対震』で決まる。
『3つの対震』とは
1. 分震 =『直下率』
2. 耐震 =『モノコック構造』
3. 制震 =『制震ダンパー』
●直下率80%以上
2016年に発生した熊本地震では耐震等級2の家も倒壊・崩壊しました。
調査をすると、“直下率(1階2階の柱や壁が同じ位置にどの割合で揃って配置されているかの指標)” が 20~30%でした。
1本1本の柱への荷重が地震への強さに直結します。
ヤマヒロの家は全棟80%以上です。その秘密は設計の順番にあり、ここが重要になります。
過去の事例を元に “直下率” について、現場にて詳しくお伝えします。
●呼吸する耐力面材『ハイベストウッド』
モノコック構造とは柱や梁などの構造材で建物を支えるのではなく、壁(面)で建物を支え、強度を高める工法です。
ヤマヒロでは、構造用面材として “ハイベストウッド” を使用しています。
耐力面材としても重要なせん断性能が、一般的な構造用合板の約2倍と優れた構造強度を持っているため、強度のある住宅になります。
また、ハイベストウッドは木のチップを使用しているため、他の構造面材に比べ透湿抵抗が低く、壁内の湿気を排出することで内部結露が発生しにくいため、住宅の耐久性を高めることが出来ます。
●建物の変形を約1/2減少・120年保証『制震ダンパー』
家の強度を高めるだけでは、本当の “地震に強い家” にはなりません。
制震ダンパーは建物自身の揺れを吸収・抑制してくれることにより、構造体の変形や損傷を防ぐことが出来ます。
ヤマヒロでは、全棟標準で制震ダンパーを1棟あたり25~30箇所設けています。
地震の多い国ともいわれる日本では、繰り返し発生する地震に耐える必要があります。
“モノコック構造” や “直下率” をより効果的にし、地震に耐える家の構造を実際の現場で確かめてみて下さい。
“制震ダンパー” についてはコチラ。
(※株式会社トキワシステムの商品ページが開きます)
Ⅳ.『構造』は『計算方法』で決まる。
住宅の安全性を確認する計算方法の1つです。
耐震等級を確認する方法は3種類あります。『仕様規定』『性能表示計算』『許容応力度計算』です。
それぞれ計算する項目があり、許容応力度計算が最も安全性能レベルが高いです。
ヤマヒロは、住宅の耐震等級の計算方法で最も高いレベルの “許容応力度計算” を実施しており、全棟 “許容応力度計算の耐震等級2相当” の構造計算を自社で行っております。
Ⅴ.『床』は『下地』で決まる。
フローリングの下はどのように施工されているかご存じですか?
一般的には合板(12mm)の上にフローリング(12mmか15mm)を使用します。
根太レス工法でも、合板(24mmか28mm)の上にフローリング(12mmか15mm)です。
一方、ヤマヒロは下地に杉板(30mm)を使用し、その上に無垢のオリジナルフローリング(18mm)を敷きます。
合わせて48mmの杉床材は耐久性があり、長年使っても床が撓む心配もありません。
無垢材のもつ、蓄熱効果はお家の快適性へと繋がります。スギの無垢材の特徴を活かし、耐久性や快適性を兼ね備えた床の構成となっています。
下地もフローリングも全て自社工場にて作製しているため、品質の安定化が実現できます。
Ⅵ.『断熱材』は『機能性』で決まる。
断熱材は住宅の温熱環境を左右すると言っても過言ではありません。
断熱材は隙間なく壁の中に充満していることが重要です。隙間があると結露が発生し、断熱材が吸水して隙間が大きくなり、断熱性が損なわれてきます。
ヤマヒロ標準仕様のセルロースファイバーは吹込み方式なので、隙間なく施工が出来ます。
また原材料の80%が新聞紙で出来ているため、高い断熱性や吸音効果も見られます。さらに木質繊維がもつ吸放湿特性により、年間を通じて室内を適度な湿度に保つことが出来ます。
断熱効果はもちろん、吸音・調湿・防虫効果のあるこの多機能性断熱材を、全棟標準で採用しています。
実際の断熱材の施工方法については、現場で詳しくお伝えいたします。
“セルロースファイバー” についてはコチラ。
(※株式会社デコスの商品ページが開きます)
Ⅶ.『防蟻』は『人体への影響』で決まる。
木造住宅の天敵といえば “シロアリ” です。
1度侵食されると修復はほぼ不可能なため、建てる際の対策が最も重要です。
ヤマヒロでは、防蟻処理には「エコボロンPRO」という “ホウ酸塩” が含まれた防腐剤を使用します。
“ホウ酸塩” は、腎臓のある哺乳類は分解することが出来るため人体に害はありませんが、腎臓のない生き物は分解する力がないため死んでしまいます。
一般的に使用される農薬系防腐剤と比べて、エコボロンPROは木材にホウ酸塩を染み込ませシロアリに食べられない木にします。
これを基礎の中と立ち上がり最上部から高さ1m以内の外周部に塗布しています。
一概に防蟻処理と言っても、人間に被害があると意味がありません。目に見えないところこそ、健康で安心できる材料を使うことが大切です。
“エコボロンPRO” についてはコチラ。
(※株式会社エコパウダーの商品ページが開きます)
まとめ
Ⅰ.『基礎』は、『一発打ち』
Ⅱ.『土台』は、『兵庫県産ヒノキ』
Ⅲ.『耐震性』は、『直下率80%以上』『調湿モノコック構造』『高耐久制震ダンパー』
Ⅳ.『構造』は、全棟『許容応力度計算』
Ⅴ.『床』は、無垢材の厚み『杉48mm』
Ⅵ.『断熱材』は、多機能断熱材『セルロースファイバー』
Ⅶ.『防蟻』は、健康かつ高耐久『エコボロンPRO』
様々な項目を同時に考えることが重要です。
【物件の概要】
◎ 敷地面積/239.85㎡(72.55坪)
◎ 1階床面積/59.62㎡(18.04坪)
◎ 2階床面積/49.69㎡(15.03坪)
◎ 延床面積/109.31㎡(33.07坪)
◎ UA値/0.58W/㎡・K
◎ 直下率/90%
■ 構造や設備について、ヤマヒロ公式Youtubeチャンネルでも詳しく説明した動画を公開しています。是非ご覧ください。
『構造』について
『設備』について