設計の中村です。
今日の一冊
第六弾。
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風と建築
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日本は
季節ごとに
様々な風が吹きます。
地形も複雑なので
地域によっては
局地的な風も吹きます。
家を吹き飛ばす厳しい風もあれば
涼しさを呼び込む爽やかな風もあります。
そんな
『風』
とうまくつきあうための
知恵と工夫
が事例をもとに
紹介されています。
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機能=意匠
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いくつか事例を
ご紹介したいと思います。
事例①
能登半島の海岸沿いの民家。
海に面する所には
窓がないのです。
そのため
手前に倉庫や蔵を配置し
奥に母屋を建てているものが多いようです。
事例②
能登半島の民家。
「間垣(まがき)」と呼ばれる
風除けの竹を束ねたもので
風を遮断するのではなく
風を弱めるためのものなのです。
また西日除けにもなっており
自然とうまく付き合う工夫が
景観をつくりあげています。
このように
『風』といった
キーワード1つとっても
古くからある民家には
先人の知恵と工夫が
詰まっています。
また
機能=意匠
になっており
その姿は
理屈抜きにかっこよく
風は
その土地ならではの風土を形成し
風土は
人の暮らしと住まいの景観を
つくりだしているのです。
永く人々に愛される理由が
ここにもあるように感じます。
我々も
播磨地域で
家をつくる者として
先人の知恵と工夫は
もちろん
現代の技術も駆使しながら
永く愛される
機能=意匠
を追求していきたいと思います。
営業・設計課 中村将之