こんにちは、設計の玉中です。
森林環境税、森林環境譲与税というものをご存知でしょうか?
森林環境税は、住民税等と一緒に徴収されるようになる国税の1つで、森林整備や環境保全のための財源として令和6年度から1人につき1,000円/年を納めることとなります。
森林環境譲与税は、森林環境税によって徴収された税金を都道府県や市町村に配分したお金のことです。こちらは平成31年度から既に施行されています。
つまり、税金の徴収はまだ始まっていないのですが、前借りのような形で税金を使う施策は先に始まっているという状況となっています。森林を整備することは二酸化炭素の吸収や土砂の流出防止など様々な効果が期待されますが、数十年単位の長いスパンで事業を行うことは簡単なことではなく、今回の制度によって国が予算面でサポートするということです。
兵庫県ではこの森林環境譲与税の使い道の1つとして『ひょうごの木の家設計支援事業』という制度を平成31年度からスタートさせています。簡単に言うと「兵庫県産木材を使って家を建てたら補助金をあげます」という助成制度です。
山弘の新築住宅はほぼ全棟が対象になるという非常にありがたい制度となっています。
昨年度に始まった『ひょうごの木の家設計支援事業』ですが、最初の1年間で申請された100余物件の中から7件が優良事例として県の林務課が発行する『HAUS』で紹介されています。
この優良事例7件の中には山弘も掲載されています!
ただ県産木材を使っているだけではなく、隣接する公園の桜や椿の木を眺められ、一方で外からの目線は深い軒や木柵などで遮り、南に開けた敷地を利用した太陽光発電と全館空調の一体型システムOMXを取り入れる。様々な角度から周辺環境を利用して自然の恵みを活かした住まいであることが紹介されています。
『HAUS』は山弘へお問合せ頂く他、兵庫県林務課が管理する県内各地の農林水産振興事務所で貰うことができます。
お近くの農林水産振興事務所を探すならコチラ(兵庫県庁HP内)
以前のブログで紹介した『県産木材利用拡大キャンペーン事業(紹介記事はコチラ)』と違って来年度以降も引き続き実施されると思いますが、年度ごとに予算枠と申請期限が決められていますので、興味を持って頂けた方は是非お早めにご相談ください。
新築事業部 設計 玉中健太