総務の小林です。
今日も私の徒然ブログにお付き合い頂き有難うございます。
今回は私も建築に携わっている者らしく、たまには少し専門的な設計のお話をしたいと思います(笑)
日本の木造住宅はいつの頃からか、架構(主要構造部の骨組み)のルールを忘れて、間取りが優先するようになりました。建築の学校でも「間取りは自由に」と指導されるそうで、専用ソフトを使えば素人でも簡単にプランが出来てしまいます。
しかし、日本の古民家には素材である木材から決められた架構のルールがあり、優れた古民家は間・尺に合った尺寸法のルールにのっとりながら美しい日本の街並みをつくってきたのです。
一方で、むかしの家の間取りが不自由で困ったという話もあまり聞きません。むしろ今の広がり間取りの原点と言うべき柔軟な間取りが、世代を超えて現代にも残っているのです。もちろん、昔の家のようにすきま風が入るようでは困るので、きちんとした断熱とある程度の気密をとることは当然ですが!
つまり、間取りと架構の合一(=間取りと架構を一緒に考えること)は、日本の古民家の暗黙のルールであり、そうすることで、無駄な梁材や柱が減り、建築コストも抑えられる合理的で環境にも配慮した建て方であると言えるのです。
総務部 小林孝弘