休みの日はじっと家で動かない設計の築山です。
今日も懲りずに本棚から一冊ご紹介。
本日の一冊は、
生きものすみかイラストライター北村雄一氏が手掛ける「生きもの摩訶不思議図鑑」シリーズ第4弾、生きものお宅拝見!です。
表紙に書かれたキャッチコピーがステキです。
モテる。食べる。生きる。
すべての成功のカギは間取りにあり。
「家づくりは、巣づくりです。」という話をどこかで聞いた方も多いと思いますが、その話の代表例がツバメでしょう。
春、寒い季節も終わりようやく暖かくなり始めたころ、ツバメが姿を見せるようになります。子育てをするために遠く離れた南の国から何千キロも移動してきます。ツバメが毎年同じ場所に帰ってくることはよく知られていますが、基本的に結婚する相手が決まっているそうです。毎年、同じ場所に帰ってきた同じ相手と再び子育てを始めるのです。
巣作りは夫婦共同作業。そして、材料は泥です。巣を丈夫にする為に細長い枯れ草を混ぜ込みます。まるで左官職人のようです。
そして、去年使った巣がまだ残っていればもう一度使います。春、軒先でリフォーム工事をしているツバメを見かけることもありますね。でも、どうも気に入らなかったりする場合は新しくつくるそうです。
ツバメが昔から縁起の良い鳥であると言われていますが、その理由としては、「ツバメが巣をかける家は縁起が良い、幸せになれる」と、昔からの言い伝えは、外敵から身を守るために、ツバメが人のそばで巣を作ることにあるようです。巣作りは、適当に人の出入りがあり、湿気の少ない爽やかな環境で、巣を壊さないやさしい人がいる場所を選ぶようです。それは、人にとっても幸せに繋がる環境や要素であり、実際に幸運な出来事が多く起きたことを物語っているようです。
全国各地にはいろいろな言い伝えがあるようです。
ツバメが巣をかける家は縁起が良い。(千葉、新潟、愛媛、宮崎など)
ツバメが巣をかける家は吉事がある。(茨城、愛知、香川)
ツバメが巣をかける家は病人が出ない。(栃木、千葉)
ツバメが三度巣をかけると千万長者になる。(愛知)
ツバメの巣が多いほど、その家は繁昌する。(栃木)
ツバメが家の中や座敷に巣をかけると最高にめでたい。(宮城、石川、福岡)
ツバメが自在カギに巣をかけると金持ちになる。(長野)
ツバメは衰える家には巣をつくらない。(山形)
ツバメは火事を出す家には巣づくりしない。(秋田、山形、愛知、山口など)
ツバメは田の神様を負うてくる。(広島)
ツバメが家の軒に巣をかけると豊作。かけぬと不作。(長野)
ツバメが低く飛ぶと雨。
ツバメが高く飛ぶと晴。
ツバメが巣をつくる家は縁起が良い。
ツバメの巣が多いほど繁昌する。
ツバメが巣をつくった家は火事にならない。
ちなみに高級食材で有名なツバメの巣は軒先でよく見るツバメではなくて、アマツバメの一種で、ショクヨウアナツバメです。巣の成分の85%はプロテイン、ようするにたんぱく質です。
一度は食べてみたいと思っていたのですが、秘密を知ってしまうと食欲も失せてしまいそうです。
営業・設計課 築山大祐