こんにちは、管理課の玉中です。
『道の駅っておもしろい-3』で紹介した鳥取県にある中国庭園『燕趙園(えんちょうえん)』を見学したお話です。
過去記事『道の駅っておもしろい-3』は下のバナーからどうぞ。
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『燕趙園』は鳥取県東伯郡湯梨浜町にある観光スポットで、鳥取県と中国河北省との友好提携5周年を記念して1995年に建設されました。
日本最大級の中国庭園となっており、総面積は約1万㎡。建設に当たっては河北省の建築設計院が設計し、材料は全て中国から持って来て、施工に当たっても中国の技術者の指導下で行われた本格的なものとなっています。
燕趙園という名前はかつて河北省の地に古代王朝『燕』と『趙』があったことに因んで名づけられました。
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園内には「燕趙園二十八景」と名付けられた28ヶ所のビュースポットがあります。
展示物も含めて多くの人が中国文化に触れて親しむことが出来る施設として、観光名所としてだけでなく両県省の文化学習・友好交流の場としても果たす役割は大きく、期待が寄せられています。
二十八景を全部紹介することは出来ないので、幾つかピックアップします。
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1. 燕趙門(えんちょうもん)
中国庭園施設『燕趙園』の出入口となっている門、それが【燕趙門】です。
門の屋根には皇帝を表現する瑠璃色の瓦が使われており、堂々とした佇まいです。
門の前には一対のシーサーが設置されており、向かって右が雄、左側が雌となっています。
右側は入場券の販売窓口になっていて、ここから庭園に入園します。
写真では人がいて隠れてしまっていますが、門の向こうには
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2. 長廊(ちょうろう)
建物と東屋を繋ぐ【長廊】は頭上の桁の部分に絵が描かれていて、蘇州風彩画の花鳥風月が鮮やかに彩っています。
足元も中国らしい幾何学模様で支えられているベンチになっていて、隣接する庭園をノンビリと眺められます。
西太后が愛した皇家御苑「頣和園」という建物を参考にしているそうです。
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3. 七星橋(ななほしはし)
巨大な庭園の中でもかなりの存在感を誇る、庭の北東部にあるアーチ側の橋です。
上に高く伸びる橋は七彩の虹を表現しているため【七星橋】と名付けられたと言われています。
アーチ状の橋という都合上、蹴上の段差が一定ではないので少し歩きにくかったですが、橋の上からだと庭園がまた違った見え方になったように感じます。
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4. 迎水坊(げいすいぼう)
庭園北東の角に位置しており、皇帝が船遊びをする時の船着場をイメージして作られた、皇帝を迎えるための門が【迎水坊】です。
燕趙園の北側にある東郷湖を借景として取り込むことで囲まれた庭園とは異なる広がりを感じることができ、この部分だけ塀が途切れていて船着き場としての雰囲気を強めています。
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5. 飛雲瀑(ひうんばく)
【飛雲瀑】は庭園の北西に位置する岩山【天地山】の上から流れ落ちる滝で、個人的には各建物や七星橋を上回るトップの存在感を持っていると感じます。
飛んでいる雲霧のように流れ注ぐようにデザインされているそうです。
夏の暑い時期だったので、滝の音を聞くだけでも涼を感じられ、心地良かったです。
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また、この【飛雲瀑】が流れ落ちる岩山【天地山】は裏側から山内部の洞穴に入れるようにもなっていて、そこも【別有洞天】という二十八景の1つです。
この洞穴の中には外界と断絶した凝縮された別の世界があるとされています。
「福」の字が掘られた岩もあり、園内屈指のパワースポットとされています。
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6. 梧竹幽園(ごちくゆうえん)
燕趙園の大部分は皇家園林方式によって設計されていますが、この【梧竹幽園】の部分だけは私家園林方式が採り入れられています。
中国江南地方の奥ゆかしく上品で緻密な風情をかもし出しており、皇家園林方式の大きな山水と鮮明な対比を構成しています。
ここにある青桐や竹林に霧雨が降るとき、燕趙園の中で最もやさしい情景を作り出します。
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梧竹幽園の東側に隣接していて、竹林の中に色々な盆景(盆栽)を展示することによって狭い空間に雄大な自然を表現している【盆景山水】とセットで、中国皇帝の華美な雰囲気から離れて落ち着いた空間を味わえます。
7. イベント展示施設
園内で敷地は繋がっているものの、二十八景のある庭園とは別枠で門をくぐった先にあるのが【イベント展示施設】です。
メインの建物【集粋館】は雑技ショーなどを行う舞台と資料展示を行うホールを有しており、出入口のところでは皿回しや中国ゴマなどを体験できる【雑技チャレンジ】というコーナーが設けられています。
この日は夏休み中ということもあって家族連れが多く、外にテントを張って休憩所の増設と【雑技チャレンジ】コーナーの拡大を行っていました。
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また、集粋館の外には幾つもの像が立っていて、中国の偉人である孔子・孟子・孫子の3人や、日本の七福神のルーツとも言われる八仙人の像などがあります。
写真の中には9人いますが、一番高い場所にいるのが八仙人を束ねる西王母(せいおうぼ)という仙女です。不老不死の王母桃(仙桃)の管理者であり、太陽や月の神様という面もあったようです。
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2006年に放映されたドラマ『西遊記』のメインロケ地の1つとしても知られており、主人公・孫悟空を演じた元SMAPの香取慎吾さんをはじめ、メインキャスト4名のサインなども飾られていました。
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園内ではレンタル衣装によるコスプレ撮影のサービスがあったり、毎年10月上旬に開催される燕趙園祭りでは中国獅子舞による舞踊などが楽しめるそうです。
中国の設計者・技術者の協力によって造られた『燕趙園』
非日常を楽しめる施設でした。
公式HP:中国庭園と道の駅「燕趙園」
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