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近場にこそ・・・

昔、PTAで出会ったパパ友さん。下関出身で、ご夫婦でこちらに越してきた方。『ここら辺でどこかお出かけするのにおススメのところない?』と聞かれ、『この辺は特に大したものがないですからね』といったところ、『いろいろ転勤したけど、どこの人たちもみんな同じことを言うんですよね。でも、私たち他所の生まれのものから言えば、こんなすごいものがあるのに?ということが多いんですよ。例えばこの辺だと、〇〇や△△なんかはすごいですよね』と返されました。その2つはわたしも知らない、この辺の隠れた名店やスポットでした。

そういえば、こんなこともありました。30代にお世話になっていた青年会議所の全国大会。『全国から1万人以上の会員が姫路に集まる。この機会に姫路をPRしよう。でも何を打ち出すのか?姫路は城と祭りくらいしかないからなぁ』こんな議論がよくされていました。いやいや。城といっても世界遺産で、建てられてから変わらず残っている最大の木造の城で、しかも白い漆喰塗りの平城でっせ。歴史的に大きな意味があるでしょう。それに祭がこれだけ多く、盛大に行われているにも深い訳があるんと違いますか?というふうに今なら思うのですが・・・。

人間は、近くにあるものや、手に入れたものには大して価値を見出さない。とにかく自分にないものをねだって、できないことを悔しがる。それよりも、自分にしかできないこと、長所、この地域にしかないもの。そんなものが必ずあります。それを見つけて活かすことが何よりも大切なことなのに・・・。

こんな絵本がありました。『もし世界が100人の村だったら』

そもそも日本に生まれて、現在、日本に住んでいること自体が奇跡的にラッキーであることも自覚していない。日本の国籍を持ち、日本のパスポートがあれば、他国の人では行けないところに行けたり、できないこともできたりと、かなりの優遇があるとか。

比較的、安全な社会があって、整備された道路があって、海や山からの恵みもある。世界一古い歴史と、それに見合った古い会社や技術もそろっている。しかも、これらには、商売のパートナーとして、お互いに協力し合える商売上の常識、道徳がある。

それもこれも、先人の積み重ねた努力と親切と良心の結果です。これを活かすことができる今の自分にすら気づかず、不平不満とないものねだり。そんなことでは、幸せや成功に辿り着けません。

ウチが、地元の木材を使い、地元の大工での建築にこだわるのは、環境や文化保守などの小理屈をつけたりすることもあるのですが、実は案外、こんな単純な理由なんだと思います。

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