道の駅っておもしろい-1　みなみ波賀＠兵庫

公開日:2024年10月06日　最終更新日:2024年10月07日

こんにちは、設計の玉中です。

全国各地に1200ヶ所以上存在する『道の駅』
旅行の際などはお世話になっている方も多いのではないでしょうか。

道の駅は、安全で快適に道路を利用するための道路交通環境の提供、地域のにぎわい創出を目的とした施設で、「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」を基本コンセプトにしています。
3つの基本機能を備えており、24時間無料で利用できる駐車場・トイレなどの「休憩機能」、道路情報・観光情報・緊急医療情報などの「情報提供機能」、文化教養施設・観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」があります。

加えて各地の道の駅では独自の取り組みをして、3つの基本機能を強化させています。
時には道の駅そのものが観光名所となっていたり、地域住民が集う空間であったり、特色ある場所となっていることも多いです。

そこで、実際に訪れた道の駅の中でもユニークだと思った場所を紹介してみたいと思います。

第一弾となる今回、紹介するのは山弘の本社がある宍粟市より、
『道の駅　みなみ波賀』です。

道の駅みなみ波賀は1996年に登録されました。
宍粟市波賀町内、姫路から鳥取県へ繋がる国道29号線沿いにあります。

姫路方面から北上する場合、この道の駅南波賀を越えて少し進むと
宍粟市千種町、その先の岡山県西粟倉村方面へと続く国道429号線との分岐点があるので、
その目印にもなっています。

宍粟市内には4ヶ所の道の駅がありますが、駐車スペース・物品販売・食堂・体験施設など、いずれも市内では最大の規模となっています。

南寄りの建物には加工食品やお土産物販売・パン屋工房「May Bread」・レストラン「楓の里」が入っていて、古民家によく見られる「のべ石の上に建てた木造の真壁の建物」を模したような外観になっています。
北寄りにある建物は改修されて日が浅いためかなり綺麗で、メインのトイレと青果や花の販売スペース「メイプル青空市」、自販機のある休憩コーナーが入っています。

小冊子「はりまの杜」を置いて頂いている、掲載店の1つでもありますね。

建物の裏にはカヌーの聖地・音水湖から流れ出た引原川が流れています。引原川は揖保川の源流の1つで、氷ノ山の中腹から流れ出る清流です。

川沿いの涼しい風を感じながら河原を散歩したり、木陰のベンチで休憩する人も見られます。レストラン「楓の里」のカウンター席はこの川に向いて座るようになっているので、穏やかな空気感の中でゆっくりと食事が出来ます。

レストラン「楓の里」では宍粟市の特産品「笹うどん」が名物です。

以前はバイキングなどもされていましたが、現在は道の駅やSAでよく見られる食券を購入するタイプのレストランとなっています。
一定のメニューを注文した人はフロア中央に設置されているご飯とお味噌汁がセルフで食べ放題となっています。

他にも宍粟市の名産品・自然薯をはじめとする地元の野菜をふんだんに使った数量限定のランチプレートが人気です。

パン屋工房「May Bread」さんの屋外側からソフトクリームを購入でき、ライダーの休憩などに大人気。
町内のりんご園で採れたりんごのソフトクリームが特に売れ筋で、その他にも波賀町内で収穫されたブルーベリーなどのソフトクリームも季節限定で販売されていることがあります。

道の駅みなみ波賀、最大の特徴は加工場が併設されていることです。

道の駅構内で販売されている「揚げかき餅」や「生芋こんにゃく」「黒豆かりんとう」「各種果物のジャム」「波賀味噌」などの製造をしています。

特に「波賀味噌」は昼夜の温度差が大きくて大豆の栽培に適しているという波賀町の気候を活かし、昔ながらの寒仕込みにこだわった「天然醸造」味噌を製造しています。
無添加で炊き上げた味噌は生きている麹がゆっくり発酵するので、日々熟成していく、風味のある味を楽しむことが出来ます。自慢の麹（こうじ）は宍粟市米100％使用の手造り麹。塩は播州赤穂の天然塩で、塩分濃度は12％とひかえめ。大豆は、西播磨産を主とした国内産白大豆100％となっています。