こんにちは、設計の玉中です。
「神戸ゆかりの美術館」で開かれている『はしもとみお展』に行ってきました。
はしもとみおさんは兵庫県で生まれ育った作家・アーティストさんです。
木彫りの動物を中心とした肖像彫刻家を中心に活動されており、他にもフィギュアやオブジェの製作やイラストなども手掛けられています。
晩年のお父様は神戸でお仕事をされていたり、ご自身も阪神淡路大震災に被災していたりと、神戸にゆかりのある方です。
元々は獣医を目指していたそうですが、阪神淡路大震災の時に多くの動物たちの命や過ごしていた風景が失われてしまったのを目の当たりにして「たとえ失われた命であってもその輝きを彫刻という形で残したい」と考えるようになったと言います。
今回の特別展は「時を刻むいきものたち」と副題を付け、時間をテーマにモデルの動物たちが生きてきた時間とはしもとさん本人が過ごしてきた時間とを繋げて軌跡を辿る。というコンセプトで行われています。
特別展の会場に入ると、まずはこの作品があります。
時計の前にいるのはかつての愛犬「ゴン」ちゃんと愛猫「トム」くん。特にゴンちゃんは当時7歳のはしもとさんが初めて心を通わせ、そして貰い受けて僅か1ヶ月半ほどで虹の橋を渡り、獣医になりたいと夢を抱いたきっかけとなった子です。
時計の針は5時46分を指しており、阪神淡路大震災が発生した時刻となっています。
はしもとさんの人生の転機となった大きな出会い、はしもとさんの人生を象徴するかのような本展示会のメインモニュメントです。
続いては今までに出会った様々な動物たちの彫刻がズラリ。
クスノキを材料として削って作られています。
どの子も良い表情をしています。
肉球マークがついている彫刻は優しくなら触ってもOK。
木製の彫刻ですから触ると当然固いのですが、かなりアップで見るまでは柔らかそうにと思ってしまうほど繊細に作られています。
彫刻作りの中でも特に印象深い1匹という柴犬のカールちゃん。
名古屋でアルバイトをしていた仏像修復会社から依頼を受けて製作。看板犬・カールちゃんの面影を今でも留めています。
はしもとさんが学生時代に訪れた場所で出会った動物たちとの出会いがスケッチで残されています。
この頃は勉強も兼ねて毎朝の日課としてスケッチをしており、30分で1つの絵を描き上げるようにルールを決めていました。動物以外のモデルも沢山スケッチされていたそうです。
哺乳類だけでなく、鳥類や爬虫類も。
特に亀のウララちゃんの質感と模様は本物に見えてしまうくらい、展示品の中でもトップクラスの模写技術と感じました。
哺乳類の毛と違って亀の甲羅は固くゴワゴワしているので、より親和性が高いのかもしれません。
彫刻だけでなく、絵画やレリーフも素敵です。
彫刻も原寸大の大きいものだけでなく、ミニチュアサイズもあって可愛いです。
広いスペースの真ん中や壁際に並べてあるだけでなく、遊び心のある配置も面白いです。
神戸ゆかりの美術館で行われている『はしもとみお展』は9/16(月・祝)まで。
9月になったとは言えまだまだ暑い日も多い中ですので、お出掛け先の候補に美術館もいかがでしょうか。
神戸市:神戸ゆかりの美術館「特別展 はしもとみお展」 (kobe.lg.jp)
住宅事業部 実施積算課 玉中健太
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