GWは岡山へ行ってきました。快晴とお天気にも恵まれまして、これも日ごろの行いがよいからかなどと、一人ほくそ笑みながらの建物見学です。
先日、建築士会主催の講演会で神谷先生が紹介されていた岡山の建物が気になっていまして、岡山なら車で一時間半ほどなのでせっかくの連休にと、一日使って見に行ってきました。
一か所目は岡山後楽園の中にある「流店」という建物です。
岡山県岡山市にある岡山後楽園は、14万4000平方メートルの広大な敷地を生かした広々とした景観を持つ大きな庭園である。備前岡山藩(現在の岡山県)の2代藩主、池田綱政(いけだ・つなまさ)の命で、1687年に、岡山城の対岸で庭園の建設が始まり、1700年に一応の完成をみた。その後も歴代の藩主の好みで部分的に手が加えられつつ、江戸時代の姿を大きく変えることなく現在まで伝えている。
岡山後楽園の特徴の一つは芝生で、青々とした広い芝地には解放感がある。また、岡山後楽園は中央の大きな池「沢の池」を始め、池、築山、茶室などが、散策路や水路で結ばれ、移り変わる景色を、様々な角度から眺めることができるように工夫された回遊式庭園だ。園内を曲がりくねりながら流れる全長約640メートルの水路「曲水」は、幅の広い所があったり、狭い所があったりする。その水の流れが四季折々に咲く花や紅葉を写し、色々な表情が楽しめる。
特に、沢の池北側から、高さ6メートルの築山「唯心山(ゆいしんざん)」方向を見ると、後楽園ならでは景色が眺められる。後方には岡山城の天守閣を望むことができ、大名庭園らしい雄大な光景だ。「この辺りは、春になると新緑で覆われ、唯心山には白や赤のツツジが咲き誇ります」と、岡山後楽園の広報担当者は言う。
唯心山のふもとには、「流店」(りゅうてん)という、17世紀末に建立され、休憩所として使われた二階建ての珍しい造りの建物がある。1階は、壁がなく細い柱のみで、建物中央に水路を通し、美しい色の六つの石が並べられおり、その両側に板の間がある趣ある造りである。建物の中から柱ごしに見る庭は、屏風絵のように美しい。
このほかにも、岡山後楽園は、数多くの見所がある。日本庭園の持つ様々な美を満喫できる魅力にあふれた庭園と言えよう。(政府広報より)
この建物外から見ると2階建てになっているのですが、中に入ってみても階段がない恐らく天井に凹みがあるのでどうもそこに梯子をかけて上がるのかと思うのですが、どうも使われていた形跡がなく、何のための2階なのかがよくわかりません。雨戸も設えてあるのだけれど雨戸の戸袋が2階の壁から半分ほど飛び出ています。1階と同じように開放させるべく取られた仕掛けのような気がするので、一度2階の雨戸を開けた姿を見てみたいですね。
柱はきれいなグリッドにはのっておらず手前と奥で間隔が違うし、土庇を受ける柱も本体の柱とはグリッドが違う。このずれた柱が庭を眺めるために床へ座ると突然見えている本数が減る。いいところで重なって視界から消える仕掛けになっている。なんとも不思議な建物です。
1階の床はアシンメトリーの配分で中ほどに水が引き込まれているのですが、外周のほとんどの建具(すべて外されていた)は床から15㎝くらいのところに建てられるようになっているので、そこからの出入りは想定されてはいないと思われます。
一か所だけ床と同じ高さになっている敷居があるのでそこからの出入りとしていると思われるのだけれど、不思議なのは対岸に渡るための橋がない。飛び石のように並べられた石もちょっと心許ない形だし、そこを渡っていったとは考えにくい。
しかし、そのどうやって渡っていったか分からない対岸の床の方が広く作られているし、そちらからの庭の眺めの方がきれいに見える。
観光客はお構いなしにあちこちから床にあがって、しばらくそこに佇んで、また庭園の散策へと帰っていく。
そのうち入れなくなるかもなので、今のうちにこの不思議な建物を体験できて満足でした。
ヤマヒロ住宅事業部 営業設計 築山
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