こんにちは、設計の玉中です。
先日紹介しました岡山県にある『柵原(やなはら)ふれあい鉱山公園』の後編、公園内の柵原鉱山資料館の中を見学します。
公園の場所などは過去記事『公園編』の方で書いていますので、そちらをご覧ください。
まずは資料館入口のロビーから右側の無料で見られるエリアです。
ここには柵原ふれあい鉱山公園を映画のロケなどに用いた際の写真や、その映画のポスター・小道具などが展示されています。
肖像権の都合か、一部は撮影禁止になっているのですが、福山雅治さんとチャン・ハンユーさんのW主演だった中国映画『マンハント』で使われたモデルガンを構えて写真を撮ったり出来ます。
メインの展示ゾーンの入口には柵原の鉱山が栄えていた昭和30年代の写真が飾られています。
鉱山で働く人たちの社宅として建てられた集合住宅、
そこに住む人たちのための病院や学校などが山の麓に作られていました。
鉱山を再現したエリアに行く前に、柵原周辺の当時の暮らしの様子を学びます。
突然昭和の時代に迷い込んだように当時をイメージした町並みが現れます。
家の中や店舗の様子なども再現されていて、鉱山の町に暮らしていた人たちの生活を想像出来ます。
昭和の町並みを抜けると、柵原という土地そのものの歴史について学ぶゾーンです。
弥生時代のものと考えられる土器、古墳時代のものと思われる陶棺、県内で最も古い南北朝時代に建てられた寺院などの写真が解説と共にパネルにまとめられています。
公園にも展示されていた高瀬舟の模型がありました。
大阪・神戸・江戸などとの流通の話も説明されています。
いよいよ鉱山を再現している地下へ向かいます。
エレベーターからして雰囲気づくりがされています。
地下の鉱山ゾーンでは採掘する様子の人形、
坑道の再現模型、道具やディーゼル列車の展示などがあります。
特に坑道の模型はアリの巣キットなんて目じゃないくらいの竪穴・横穴だらけな様子が再現されています。
実際の坑道の長さを全部足すと約1,400kmにもなり、これは北海道の北端・稚内市から広島県福山市の直線距離と同じくらいです。
この柵原鉱山では「硫化鉄鉱」を採掘していました。
75年間で2660万トンもの鉱石を掘っており、これを長さ12mの10tトラックに積んだ場合の長さは地球一周の8割程度にも及びます。
採掘された流加鉄鉱は製錬所で焼かれ、硫酸が作られます。
この硫酸は肥料や化学繊維などの原料として使われました。
また、硫酸を取り出した残りの約45%は鉄分という状態になっており、
そこから鋼材の原料となる製鉄用ペレットや録音録画用磁気テープの原料となる酸化鉄、精密機械の部品の原料となる鉄粉などを得ることが出来ました。
鉱山ということもあって公害対策の取組みの解説も充実していました。
近くの小学校では地域学習の一環として訪れる定番になっているようです。
西播磨の遺跡と言ったら城址が多いのですが、鉱山も地域の歴史や文化を形作る重要な資源だったことが分かりました。
宍粟市と朝来市の市境付近にも日本遺産に選定されている「神子畑選鉱場跡」があったり、そこから少し南へ下ると「生野銀山」の遺跡があったりします。
宍粟市も含め各地で「地域の歴史や文化を知り、郷土愛を育む」活動が行われています。
特に小中学生に向けて自分たちの地域に誇りを持ってもらえるような活動、を応援していきたいと感じました。
【柵原鉱山ふれあい公園 柵原鉱山資料館】
住所 :岡山県久米郡美咲町吉ケ原394-2
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
定休日 :月曜日(祝祭日の場合は翌日)
入館料 :大人(高校生以上) 520円
小人(小学生以上) 310円
小学生未満 無料
電話番号:0868-62-7155
FAX :0868-62-7156
HP :柵原ふれあい鉱山公園詳細 – 美咲町ホームページ (town.misaki.okayama.jp)
住宅事業部 実施積算課 玉中健太
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