こんにちは、設計の玉中です。
昨年に続いて実施されます三省合同補助金『住宅省エネ2024キャンペーン』
11月に速報と、メインとなる国交省の『子育てエコホーム支援事業』の紹介記事を書きました。
少し時間が空きましたが今回は、補助上限額が最大になっている経産省の『先進的窓リノベ事業』の概要紹介をしていきます。
過去記事は下のバナーからどうぞ。
①住宅省エネ2024キャンペーン新設速報
②子育てエコホーム支援事業 新築戸建編
③子育てエコホーム支援事業 リフォーム編
1.補助対象者
子育てエコホーム支援事業のリフォームと同じく、対象となる工事を行う施主様であれば誰でも申請出来ます。補助対象者の基本条件は「工事請負契約を結ぶこと」のみとなっています。
昨年度は「予算成立以降の契約」が条件でしたが、今年度は「予算成立以降の対象工事着手」に条件が変わっており、エコホーム支援事業に合わせる形で緩和されています。
これはワンストップ申請したいのに出来ない、という事態が無くなるので嬉しい変更です。
2.対象期間
窓リノベ事業の申請に関する期間としては
①2023年11月2日以降に対象工事に着手
②2024年12月31日までに完工・引渡しをして、交付申請を提出
※予算枠が無くなったら打ち切り
の2点が定められています。
補助対象者の項目でも書きましたが、契約日は不問となっています。
一方で工事が終わってからでないと交付申請が出来ないので、発注・納品までの期間を見込むなど早めに工事をして書類等の準備に余裕を持たせたいところです。
エコホーム支援事業のリフォーム工事型と全く同じですね。
予約申請を活用して予算枠を確保できることも頭に入れておきましょう。
3.対象工事
本制度の補助対象となる工事は名称の通り『窓』の改修です。
大きくは3点あり、
①内窓設置:既存サッシの内側に新たな窓を設置、又は既存内窓の取替え
②外窓交換:古いサッシの枠に重ねて新たなサッシを取付け、又は古いサッシを壁から取り外して設置
③ガラス交換:既存サッシの枠はそのままにガラスのみを交換、又は障子の取替え
が対象工事となっています。
これらの窓改修工事後、窓の性能が一定以上となる高い断熱性能を持つことが条件となります。
その断熱性能というのが、戸建て住宅の場合は『熱貫流率 U値 = 1.9W / ㎡・K以下』です。
これがどれくらいの仕様かと言うと、
アルミ樹脂複合サッシのLow-E複層ガラスで中空層はArガス14mm以上入り
の仕様が目安となります。
三協アルミ / マディオJシリーズの引違窓でこの仕様ならUw=1.87です。
YKK AP / エピソードⅡシリーズの引違窓ではArガス13mm以上でUw=1.90と公表されています。
これによって貰える補助金額ですが、下の表のようになっています。
先ほどの例のサッシだとグレードはAに当たります。
エコホームのリフォーム編で使ったのと同じ外窓交換(はつり工法)でW1690×H970(中サイズ)を例に金額を見てみると、
エコホームでの外窓交換で貰える補助金額は低い基準なら20,000円です。
U値2.3以下の高い性能のサッシであれば同じサイズで27,000円が貰えます。
これに対して窓リノベのAグレードで同じサイズなら69,000円が貰えます。
エコホームの高い方と比べても2.5倍以上も貰えます!これはお得です!
また、さらにグレードを上げると貰える補助金額も増えます。
樹脂サッシのLow-E複層ガラスでArガス14mm以上入り
の仕様が1つ上のSグレードに相当する目安となります。
YKK AP / APW330シリーズの引違窓でこの仕様なら、性能の低いアルミスペーサーでもUw=1.42です。
こちらなら貰える補助金額は87,000円で、エコホームの3.2倍となります。
また、2024では昨年度と違って、条件を満たせばドアも対象に出来ます。
条件は
①窓の断熱改修と同時に行うこと(ドアのみでの申請は不可)
②一定以上の断熱性能を有すること
の2点です。
②の「一定以上の断熱性能」は先ほどの表と同じ性能になります。
玄関ドアの入替えを例にすると、
YKKAP/ヴェナートD30という商品の場合、
断熱性能高めなK2仕様で片開きドアor親子ドアの採光ガラス無しデザインなら熱貫流率U値=1.79W/㎡・KなのでAグレードの対象製品となり、サイズ中で外窓交換(はつり工法)の欄に当てはめて69,000円の補助が貰えます。
これが『子育てエコホーム』だとドア交換のZEHレベルのサイズ大に当たりますが、補助額は49,000円となっており、窓リノベで申請する方が2万円お得となります。
ただし、採光ガラス付きのドアや片袖FIX窓付きだと「一定の性能」を満たせなくなり、『窓リノベ』での申請が出来ない可能性が高いです。
一方で『エコホーム』の方はZEHレベルの基準がU=2.3W/㎡・K以下なので、K2仕様ならガラス付きでもコチラには当てはまっていることが多いです。
昔ながらの「玄関左に田の字の和室、右に応接室、ホールの奥に台所」みたいな建物だと玄関の側面の壁に窓を付けることも難しく、ドアに採光ガラスが無いと玄関が真っ暗になってしまうケースもあるでしょう。
建物の形や間取り、生活スタイルなども踏まえて検討しましょう!
4.必要な書類
交付申請を行うにあたって必要な書類は以下の通りです。
表の●印が必要な書類です。
「交付申請」は工事完了後に書類が揃ってから申請します。
しかし「予約申請」を活用すれば事前に予算枠を確保することが出来ます。
昨年度はこの補助金の影響か内窓の発注が集中し、
製造が追いつかなくなって納期遅延が発生しました。
予算消化の割合などを見ながら予約申請を活用することで、
早めに安心したいものですね。
ただし、あくまでも「予約申請」なので、工事後に改めて交付申請を出す必要があります。
申請そのものは弊社・山弘のような工事請負事業者が行いますが、必要な書類の準備などに時間がかかり過ぎないよう、早めに確認しておきましょう。
5.終わりに
『住宅省エネ2024キャンペーン』の中で一番補助金額の大きな
『先進的窓リノベ事業2024』の説明を行いました。
「一定以上の断熱性能」と言う縛りはありますが、
貰える金額はかなり大きいです。
「契約時期不問」や「窓と一緒に入替えるならドアもOK」など
昨年度に比べて緩和されている部分もありますので、
寒さ対策を考えたい方には特にオススメです!
3月下旬に交付申請開始が予定されており、その頃になれば
申請マニュアルが出てくると思いますので、また追加記事を出します。
今の内からしっかりと調べて、準備を進めておきましょう!
山弘ではリフォームやリノベーションの相談会も随時開催しています。
今月は
2/3(土)・4(日)にリフォームの見学会@宍粟市 ※終了済
2/10(土)にリノベーション実例紹介&相談会
2/24(土)にリフォームの相談会
2/24(土)・25(日)にリノベーションの見学会@姫路市
を予定しています。
興味を持って頂いた方は、下記リンクの
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住宅事業部 実施積算課 玉中健太
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