山林を歩く-8　血洗いの滝

公開日:2024年03月15日　最終更新日:2024年11月11日

こんにちは、設計の玉中です。

散歩がてら山林を歩く、第8弾です。

過去記事は下のリンクからどうぞ。

山林を歩く-1　国見山＠宍粟市
 山林を歩く-2　長水山＠宍粟市
 山林を歩く-3　星田園地＠大阪府交野市
 山林を歩く-4　広峰山＠姫路市
 山林を歩く-5　横山＠三重県志摩市
 山林を歩く-6　愛宕山・高取山＠宍粟市
 山林を歩く-7　鬢櫛山＠姫路市

今回訪れたのは岡山県赤磐市にある『血洗いの滝』です。

吉井川の支流・滝山川の山間部にある滝で、パワースポットとして知られています。

瀬戸町から北へ繋がる県道79号線「美作・岡山道路」の吉井ICが最寄りですが、宍粟市からだと中国道から美作・岡山道路の有料区間を湯郷温泉ICまで進んで南下する方が早いようです。

この『血洗いの滝』という少し不気味な名前ですが、
八岐大蛇（ヤマタノオロチ）を退治した素戔嗚尊（スサノオノミコト）が
その剣についた血をこの滝で洗い流し、自らも身を清めた。
という伝説からだと言われています。

なお、スサノオノミコトの剣と言えば三種の神器「草薙剣（くさなぎのつるぎ）」を思い浮かべた方もいるかと思いますが、この時に洗った剣は八岐大蛇を倒した剣なので「天羽々斬（アメノハバキリ）」という剣で、草薙剣は倒した八岐大蛇から出てきたとされているので、また別の剣であると考えられています。

南西の岡山市側から向かったのですが、途中の道は軽自動車同士でもすれ違うのは難しいような山道を抜けていきます。
美作市側から行けばそこまで狭い道ではないそうなので、バイク等でないなら北側からアプローチする方が無難なようです。

血洗いの滝に近い無料駐車場に到着。三角形の形をしています。
3～5台分だけですが、一度に訪れる数を考えれば十分なのでしょう。
道路はまだ滝の方へ続いていきますが、この先に止められる場所はないのでココを利用しましょう。

周囲は田んぼと川でその中にポツンと舗装された場所があるのですが、夏場だと薮木で道から見えにくくなって通り過ぎてしまうかもしれません。
「血洗滝神社駐車場」と入れるとGoogleMAPなどに出てきますので、見落とさないよう確認しながら進んでください。

駐車場には血洗いの滝についての解説看板が立っています。

実は「血洗いの滝」の滝口は駐車場から数ｍのところにあり、簡単に覗くことが出来ます。

下からでは分かりませんが、メインの滝の上にも小さな流れと溜まりがあります。

駐車場から道路を下って、滝壺側にある「血洗滝神社」へ向かって行きます。

右には川が流れており、これは血洗いの滝から流れ出したものです。

道を進むと何やらリフトのような滑り台のようなものが。

今は使われていないようですが、おそらく荷物運搬用だったのでしょう。

さらに進み、駐車場から約100mで川へ下りていく階段に辿り着きました。

階段を下りると「血洗滝神社」の鳥居がありました。
くぐって滝下の淵を目指しますが、岩がゴロゴロしていて少し歩きにくいです。

橋のところまで来ると既に滝も見えていて、あと少しです。

血洗いの滝の淵に到着です。少し手前には本殿となるお社（かなり小さい）もあります。

血洗いの滝は落差約11mの2段滝です。大きいわけではありませんが、川の一部として安定した水量なんだそうです。
流れている水は綺麗だと思うのですが、溜まった淵は泥で少し濁り気味でした。

人里から離れているのでかなり静かで、水の音と鳥の声だけが聞こえていきます。
訪れたのが1月のことなので少し寂しい感じがしたり、名称からくるイメージで不気味と感じる方も多いようですが、紅葉の季節に行くと印象は変わりそうです。