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住宅の断熱性能とは?「断熱性」を比較する基準「断熱等性能等級」についても解説!

住宅の断熱性能は、ただの数字や等級ではありません。
それは、家庭の快適性やエネルギー効率、ひいては地球環境にも影響を与える要素です。
この記事では、断熱性能を示す指標である「断熱等性能等級」から、その確認方法や断熱性能を高めるためのポイントまで、幅広い知識をお伝えしていきます。
環境にやさしく、なおかつ住みやすいマイホームを叶えるために、大きな注目を集めているこのテーマについて深掘りしていきましょう。

□住宅の断熱等性能等級の進化とその意義

*断熱等性能等級の歴史と最新動向

「断熱等性能等級」は、国土交通省が制定する住宅の省エネ性能を評価する基準です。
この等級は、かつては4段階でしたが、2022年に新たな等級5・6・7が追加されました。
新たな等級の導入により、住宅のエネルギー効率をさらに高めることに向けて、政府が真剣に取り組んでいるのが伝わってきます。

この変更は、エネルギー効率の向上だけでなく、住宅の長寿命化や地球環境への負荷軽減にも寄与するものです。
新しい等級が設定されたことで、建築業界も新たな技術や材料の開発に力を入れるようになり、消費者にとっても選択肢が広がっています。

*等級の細かな違いとその影響

等級が上がるごとに、一次エネルギー消費量の削減率も高まります。
例えば、等級7では、一次エネルギー消費量をおおむね40%削減可能です。
これは、エネルギーコストの削減だけでなく、地球環境への負荷も軽減する意味があります。
このような等級の違いは、長期的に見れば家計にも大きな影響を与えます。

エネルギーコストの削減は、何年もの間にわたって積み重なるため、初期投資が高くてもその後の運用コストで回収することが可能です。
また、地球環境への負荷軽減は、次世代にも好影響を与える重要なステップです。

*ZEH基準との関連性

特に注目すべきは、等級5が「ZEH(ゼッチ)基準」相当である点です。
ZEHとは、エネルギー収支をゼロ以下にする家のことです。
この基準を超える新たな等級が導入されたことで、より高い目標が設定されました。
ZEH基準を超えることは、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーを活用して、エネルギーの生産と消費のバランスをとることが可能になることを意味しています。
これは、エネルギーの自給自足の観点からも、非常に意義深い進歩といえるでしょう。

□断熱性能の確認方法とその重要性

1.UA値とその意味

断熱性能を評価する際には、UA値が一つの重要な指標です。
この値が小さいほど、熱の出入りが少なく、断熱性能が高いと評価されます。
UA値は、壁や床・屋根などの各部位の熱貫流率と面積を考慮して算出される値であり、住宅全体の断熱性能を一つの数字で表すものです。
この値を理解することで、どの部分が熱の損失や侵入に影響しているのかを把握し、改善策を考えるための第一歩となります。


2.地域による基準値の違い

UA値の基準は地域によって異なります。
例えば、北海道ではUA値の省エネ基準が0.46であり、これは他の地域よりも厳しい基準です。
そのため、地域の気候条件に合わせて、適切な断熱性能を選ぶことが求められます。
寒冷地では厳しい基準が設定されている一方で、暖かい地域ではそれほど厳しくない場合もあります。
しかし、気候変動の影響を受けやすい今日では、全国的に高い断熱性能が求められています。
ちなみに、兵庫県のほとんどは5又は6地域の省エネ基準に区分され、UA値の基準は0.87になります。

3.設計段階での確認の重要性

断熱性能の確認は、住宅を建てる前の設計段階で行うことが最も効果的です。
設計段階でしっかりと確認を行い、必要な改善を施すことで、後から手を加えるよりもコストを抑えることが可能です。
また、設計段階での確認は、将来的なリノベーションや改修の際にも有用な情報となります。
断熱性能を高めるためには、多くの要素が影響を与えるため、設計段階での確認が非常に重要です。


□断熱性能を高めるためのポイント

*壁材の選定とその影響

壁材は、断熱性能において非常に重要な要素です。
一般的に、断熱材が多く含まれる壁材を選ぶことで、断熱性能が高まります。
特に「セルロースファイバー」は、単に断熱性が高いだけでなく、自然素材ならではの吸湿効果や防カビ効果といった付加価値があり、非常におすすめです。
このように、壁材の選定は住宅の快適性やエネルギー効率に大きな影響を与えるため、慎重に選ぶことが大切です。

*窓の選定とその影響

窓も同様に、断熱性能に大きく影響を与える要素の一つです。
一般的に、二重窓や三重窓、さらにはLow-Eガラスを選ぶことで、断熱性能が高まります。
窓の選定においては、ガラスの種類だけでなく、枠材にも注意が必要です。
木製やアルミ製・樹脂製など、枠材の種類によっても断熱性能が変わるため、全体のバランスを考慮する必要があります。
また、窓の位置や大きさや開閉方法なども、断熱性能に影響を与えるため、総合的な視点で選定することが重要です。


窓は、住宅の中で直接外気に触れる部分の一つになりますが、その中で最も熱の出入りが多い場所になります。
窓の断熱性が低いと、夏の太陽の熱が侵入しやすかったり、冬に暖房で暖めた空気が逃げ出しやすかったりするので気を付けましょう。

□まとめ

断熱等性能等級は、住宅の快適性やエネルギー効率に直結する重要な指標です。
最新の等級について理解し、自分の住まいに適した断熱性能を選ぶことで、より快適な生活が手に入ります。
ただ、性能が良い家を建てたからといって必ずしも快適な暮らしを送れるとは限らないのでバランスの良い家を建てることも重要です。


そして、それは地球環境にも優しい選択となるでしょう。
この記事を通じて、断熱性能に関する多角的な知識と理解を深め、その選定や改善に役立てていただければ幸いです。

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