設計の中村です。
「際」を考える
第三弾。
前回は、
大開口の天井際の
段差や垂れ壁を消すことで
ダイレクトに
内と外をつなげ
外に飛び出したくなるような
アクティブな関わり方をもたらす
際=ディテールの
ご紹介でした。
今回は
その応用編です。
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あえて、垂れ壁をつくる。
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前回窓から
「何が見えるのか?
「何を見せるのか?」
が重要と書きましたが
中には
見せたくないもの
もあるでしょう。
例えば
砥堀にあるモデルハウスでは
道路を挟んで大きな店舗が
建ち並んでいるため
大開口の天井際は
あえて
30cmの垂れ壁を
設けています。
そうすることで
自然と視線が下の方へ誘導され
庭をクローズアップ
してくれます。
その他にも
この垂れ壁は、
部屋全体のバランスに合わせていたり
前回のような外へ飛び出したくなるような
アクティブなつながり方ではなく
庭を大きな絵画のように
切り取った大開口で
少し都会のオアシスのような上品な雰囲気を
作り出してくれています。
このように
天井際
1つとっても
その場所や部分を
どう使うか?
どう見せるか?
際の作り方を
しっかり考えることが重要です。
それによって
お客様の
日々のくつろぎの時間や
家族や個々で過ごす時間の質が
大きく変わります。
間取りや構造、性能はもちろん
我々
住宅をつくる者にとって
際=ディテールまで
しっかりと考え抜くことが
とても大事だと考えています。
前回と今回ご紹介した
2種類の大開口の天井際の違いを
砥堀のモデルハウスで
同時に体感いただけます。
ぜひ
モデルハウスに
お越しください。
営業・設計課 中村将之