「他の家とは違う、自分だけのオリジナリティあふれるマイホームを作りたい」
家づくりに取り組む際には、このような考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、段差のあるリビングがおすすめです。
今回は、段差のあるリビングのメリット・デメリットと、設計時のポイントについてお伝えします。
段差を最大限に活かして、デザイン性も機能性も高い、自分だけのリビングを完成させましょう。
□段差のあるリビングのメリット・デメリット
*段差のあるリビングのメリット
段差があることで、空間に区切りをつけられるメリットがあります。
扉や仕切りがあるわけではないのに、ちょっとした段差があることで、不思議と空間が分けられているように感じる効果があります。
その結果、空間にメリハリが生まれるので、一味違ったおしゃれ感を演出できるのです。
また、段差を背もたれとしても活用できるので、色々な場所をベンチのようにして座れます。
わざわざソファーやベッドまで移動せずとも休憩できるので、どこにいても快適に時間を送れるでしょう。
また、段差が下がりの場合に限りますが、お子様がおもちゃを出しても空間以上には広がりにくく、掃除や片付けが少し楽になることがあります。
*段差のあるリビングのデメリット
一方で、段差のあるリビングのデメリットについては、バリアフリーではない点が挙げられます。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭だと、お子様がつまずいたり転んだりと、常に目を離せない状況になってしまうかもしれません。
また、自分たちが年を取ったときにも、段差の上がり下がりが悩みの種になってしまうこともあるでしょう。
□段差のあるリビング設計のポイント
1. コンセントの位置
コンセントの位置が高いと、段差に座っているときに目線の先にコンセントがある状態になってしまい、気になってしまうでしょう。
そのため、できれば段差横に設置して、目につきにくい位置に配置しましょう。
2. 床下をきちんと点検できる配置
フロアが下がっている部分は、床下が狭い状態になっています。
そのため、リビングの床下部分が狭くなりすぎないように工夫して、床下を点検できるようにしましょう。
3. 昇り降りする段差の場所
どこに段差を設置するのかについても、慎重に検討していく必要があります。
例えば、全体の段差の高さが約30cmのリビング全体に、約15cmの段差を作ってしまうと、リビングのフラットな部分の面積はかなり限られてしまいます。
段差のあるリビングでは、一度設計・施工するとリフォームはやや大規模なものが必要になるので、「どこに段差を設けるのか」老後のことも踏まえて考えていきましょう。
4. 段差部分の高さや広さ
段差のあるリビングを作るうえでは、その設計に合わせて家具や収納を選んでいきます。
そのため、後からリビングにある大型家具を移動させることは、現実的にやや難しいです。
もし、将来的に家具の配置変更を考えている場合には、段差をあまり大きくせず、ゆとりのある設計にしておきましょう。
□まとめ
段差のあるリビングはデザイン性が高く、快適に過ごしやすいメリットがありますが、一方でバリアフリーでない点についてはデメリットとして考えられます。
そのため、活用しやすいスペースにするためにも、お伝えした4点を意識して、使い勝手の良いリビングを完成させましょう。