一戸建ての外観デザインは、どのようにして決めると良いのでしょうか。
外観は完成後に気軽に変えられないものなので、できる限りデザインを決める上での重要なポイントを押さえて、後悔のないものに仕上げましょう。
今回は、一戸建ての外観デザインを決めるポイントや決め方について紹介します。
□一戸建ての外観の決め方とは?
1. 外観の色を決める際には、色を盛り込みすぎない
色を使いすぎると全体のバランスをとりづらくなるため、1色か2色にするのがおすすめです。
各色の印象と特徴は以下の通りです。
白:全体的に明るい印象で人気の色ですが、汚れが目立ちます。
ベージュ:優しく、温かみのある印象で、維持管理がしやすく万人受けします。
黒:スタイリッシュで高級感があり、モダンなデザインの住宅との相性が良いです。
ホワイト寄りのグレー:柔らかい印象で、明るさを変えることで受ける印象も少し変わります。
ブラック寄りのグレー:落ち着いた印象で汚れが目立ちにくいです。
2. 外壁の素材を決める
一般的な外壁の素材には、以下の5つの種類があります。
サイディング:現在主流の素材で、コスト・デザイン・機能性のバランスが良いです。
タイル:コストが高いですが高い耐久性を誇ります。
モルタル:職人が手作業で塗る素材で、職人によって仕上がりに違いが生じます。
コンクリート:デザイン性・耐火性・防音性が高い素材ですが、カビや結露が発生しやすく、汚れも目立ちやすいです。
ALC:コストが高く防水性に劣っていますが、高いデザイン性・耐久性・耐火性・断熱性を備えています。
当社ではそとん壁・ガルバリウム鋼板・杉板を採用しております。
そのため、それぞれの特徴について紹介します。
・そとん壁
こちらは100%天然素材で作られた外壁材で、雨や雪による劣化や色落ちにも強いキープ力があります。
耐久性が高いことから歴史的建築物にも採用されています。
頻繁なメンテナンスが必要ないのも大きなメリットです。
・ガルバリウム鋼板
金属で作られた外壁材ですが、サビにくく、耐久性が高いです。
また、軽量、耐震性や防水性が高いという特徴もあります。
そとん壁、杉板と比較してもコストが抑えられるため、人気があります。
・杉板
こちらは木ならではの落ち着きと味があり、存在感があります。
時間の流れとともに色の変化を楽しめることもおすすめポイントです。
自然素材なので、廃盤になる心配もありません。
また、これら以外に屋根の形状も外観を決める際には重要です。
屋根の形には、三角の形状の切妻屋根や、片方が斜めになる片流れ屋根、4方向の傾斜が特徴の方形屋根などがあります。
当社では、それぞれの土地の周辺環境に合った屋根の形をご提案しています。
□一戸建ての外観デザインを左右するポイントとは?
当社では、その土地に昔から建っているかの如くデザインを整えておくことが永く愛される家になると考えています。
そのため、外観デザインでは以下の8つのポイントに気をつけています。
①建ちを低く抑えること
②道路からセットバックすること
③軒を出すこと
④1間グリッドで窓と壁を整えること
⑤基礎を隠すこと
⑥水平ラインを強調すること
⑦壁・ベランダをずらすこと
⑧植栽や格子で透かすこと
□まとめ
今回は、一戸建ての外観デザインを決めるポイントや決め方について紹介しました。
一戸建ての外観デザインでは、まずメインとなる色を1色から2色決め、デザインのテイストに合うように外壁の素材や屋根の形を選んでいきます。
外観のデザインを決める際には、今回紹介した8つのポイントを意識すると良いでしょう。