こんにちは、営業の小川です。
先日、現地調査の際になまこ壁の古い蔵がありました。
なまこ壁という名前は知っていましたが、
その造りや意味、
種類などを詳しくは知らなかったので
少し調べてみました。
なまこ壁とは、
平たい瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰で蒲鉾のように盛り上げて塗る工法で、見た目が海の生き物”ナマコ”に似ていることから、その名称がつけられました。
防火性、保温性、保湿性に優れていること、
また潮風や台風などの
自然災害にも強いことが特徴です。
明治~昭和初期まで各地で見られましたが
老朽化や建て替えなどで年々減少しています。
種類は様々ですが、よく見られるのが下記の3種類。
現在でも、同じようタイルの目地の表現として
「芋目地」「馬目地」という言葉が使われます。
また、なまこ壁のある街並みとして、
静岡県の伊豆松崎町や岡山県の美観地区が有名です。
こうした伝統的な風景が広がる街が残っていますが、なまこ壁を修復できる左官職人は年々減少を続けています。
静岡市では、伝統技術の継承を目的に
地域住人に向けた、左官職人が直接指導する
なまこ壁体験プログラムも実施されているようです。
残すべき伝統建築や技術は多くありますが
職人不足や後継者不足という話を多く聞きます。
建築に限らず、日本の伝統技術を
もっと知りたいと興味がわきました。
また気になるものがあれば、
ブログに書いてみようと思います!
営業設計一課 小川純奈