播磨地域での稲刈りも終盤を迎え、新米が食卓に上がる季節になりましたね。ご飯のお供はちりめん山椒が好きな設計の築山です。
米なのに石?
太閤検地以後江戸時代を通じて、田畑や屋敷などの土地の価値に至るまで、面積に石盛(こくもり)という一定の係数をかけて米の生産力に換算して石単位で表示するようになりました。 このような制度を石高制と言って、米以外の農作物や海産物の生産量も、米の生産量に換算されて表されていました。
石盛(こくもり)とは
石盛とは、それぞれの等級に応じた一反当たりの標準収穫量のこと。耕地・屋敷などを上中下などの等級に分けて、これに対応する石高を定めました。石盛は土地に石高を盛りつけるという意味です。
1石あれば1年間たべていける?
米1石=1000合で、一人1食1合とすると1000食分に相当し、おおよそ1年分にあたります。つまり、一石あれば、一人が1年間に食べる平均的な米の量が収穫できるということになります。よく言われる「○○藩100万石」というのは、その藩では100万人の人間を1年間食べさせられるだけの農業生産力がある、という意味なのです。
一日分の米が収穫出来る面積が「一坪」だった⁉
では、1反がどれくらいの大きさかというと、1反=300坪。なので、まあざっくりとですが1坪で1日分の米が収穫できるという計算になります。
自給自足は大変
一人分で300坪なので、家族4人だと1200坪必要になりますね。以前松坂桃李さんが出演していた大和ハウスのCMので自給自足しようとお米を作ろうと庭に水田をつくっていましたが、あんなものでは一日分もまかなえませんよね。自給自足で家族4人分まかなうとなると想像するだけで大変ですよね。ほんと、昔の人はすごかったなと数字を並べてみると余計に感じますね。
収穫の秋、お米をつくってくれた農家の皆様に感謝しつつ、新米をいただきたいものです。
営業設計課 築山