こんにちは、設計の玉中です。
11/27の夕方に『こどもみらい住宅支援事業』の予算が無くなって
申請が期間よりも早く打ち切られました。
先月末に発表された申請状況から年内ギリギリくらいで無くなると
見通しを立てていたのですが、最後の駆込みが想像以上でした。
そんな『こどもみらい住宅支援事業』の後を受けて始まる補助金が
前回紹介した『こどもエコすまい支援事業』なのですが、
この度の補助金は国交省・環境省・経産省の三省合同で行われ、
3つの補助金がワンストップで申請可能と発表されています。
申請の期限も3つ共通となっていますので、
下のリンクから以前の記事でご確認ください。
『こどもエコすまい支援事業』の紹介記事はコチラ
今回は三省合同補助金の第2段、経済産業省資源エネルギー庁の
『高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金』
について速報内容をお知らせします。
なお、補助金名が長いので『本制度』または『給湯省エネ補助金』と呼ぶことにします。
1. 事業の目的
本事業では「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に向けて
家庭部門で高効率給湯器を導入する支援を行い、普及拡大に力を入れる。
ことを目的としています。
家庭でのエネルギー消費量については、
電子レンジなどの家電がパワーアップするに従って
エネルギー消費量自体もドンドン増えており、
その中でも給湯は依然高い割合を占めています。
そのため、高効率な給湯器を導入してもらうことで
省エネ性能を高めようとしているわけですね。
2. 事業の内容
目的の部分でもお話したように「高効率給湯器」を導入すると
補助金が貰えるという制度になります。
「高効率給湯器」には大きく3種類が定められており、
それぞれ貰える補助金額は下の図のようになります。
皆さんにとって一番馴染み深いのは右端の「ヒートポンプ給湯器」
「エコキュート」でしょう。
ただ、エコキュートなら何でもOKということではなく、
決められた性能を持っていると認定された機種でないといけません。
ちなみに山弘で昨年度よく採用されていたエコキュートは
パナソニックのスタンダードクラス「HE-NS46KQS」というJIS効率3.3の商品です。
『こどもみらい住宅支援』では問題無く対象になっていましたが、
上記の製品区分ではEに当たりますので、おそらく本制度では対象外となります。
ワンランク上のミドルクラスでも高効率タイプでないと基準に達していないので、
従来の補助金の対象に比べると少しハードルは高めになるようです。
3. 三省合同補助金の併用
本制度は新築でもリフォームでも利用できるのですが、
併用の可否についてはチェックが必要です。
新築の場合は省エネ計算の中に給湯器の性能による差が含まれているので、
『こどもエコすまい支援事業』を申請する場合は併用不可となります。
一方で、リフォームの場合は給湯器の種類によって
申請出来たり併用は出来なかったりします。
また、これは本当に出来るかまだ詳細不明なのですが、
『こどもエコすまい支援事業』の高効率給湯器は27,000円/戸となっています。
本制度『給湯省エネ補助金』は同じ高効率給湯器の導入で50,000円/台が貰えるので、
給湯器だけは『こどもエコすまい』から外してコッチで補助金を貰う。
というような併用の仕方がOKなら、同じ工事内容でも貰える金額がアップしますね。
もっと詳しい情報が発表されるのが待たれます。
今回の『給湯省エネ補助金』の速報は以上となります。
次回は三省合同補助金の残る1つ『先進的窓リノベ事業』についての
速報内容をお届けする予定です。
これから工事をお考えの方は是非次回もご覧ください!