総務の小林です。
今日も私の徒然ブログにお付き合い頂き有難うございます。
さて、皆さんは「うだつが上がる」の「うだつ」が何か知っていますか?
建築を学んでおられる方ならもちろんご存知でしょう。
ただ「うだつが上がる」の意味合いは知ってても「うだつ」そのものを知ってる、もしくは見たことがある人は案外少ないのではないでしょうか。
「うだつ」とは妻壁を屋根より一段高く上げて、小屋根を付けた部分をいうのですが、富裕の家でなければうだつ(余分)を上げられなかった(付けられなかった)ので、そこから転じて富裕な家のことを「うだつが上がる」というようになりました。
ただ、この意匠(うだつ)はもともと火災時に隣家に火が燃え移らないようにする防火の機能を持っているので、決して余分なものではないのですが、いつの間にかそれが「家格」を決める物差しになってしまったのです。
現在は「うだつ」よりも、入母屋の立派な屋根や外観のデザインが「家格」を決める指標になっていますが、家を造る際に大切なことは、「うだつ」が上がるかどうかではなく、やはり「住み心地」がいいかどうかに尽き、それが本当の豊かさになると考えます。
総務部 小林孝弘