最近は朝晩気温が下がりすっかり秋めいてきましたね。事務所では、鈴虫が元気よく鳴いています。営業設計の築山です。
レトロニムという言葉を知っていますか?最近ラジオで取り上げられていたので初めて知ったのですが、もとからあった事柄を、あとから登場した他の物事と区別する必要があり、改めてつけられた言葉の事をレトロニム単語というようです。
例えば旧約聖書。「新約聖書」を聖典として認めるキリスト教徒の視点からユダヤ教の聖典「タナハ」を呼んだ言葉。新旧の区別ではなかったんですね。
次は固定電話 。 携帯電話や自動車電話が登場するまでは単に「電話」と呼ばれていた。最近は家に固定電話を置かない家庭が増えていますよね。
次にレッサーパンダ 。 元々パンダと呼ばれていたのはこちらである。しかし後から発見されたジャイアントパンダの方が有名となり単にパンダと言えばジャイアントパンダを指す言葉となったため、「下位の」という意味の「レッサー」を付けられて呼ばれることが多い。後から出てきて真打を名乗るのは人間界だけではなかったのですね。
固定概念を外す練習としてレトロニムをつくってみる
どうも頭が固いなぁと感じている人は、固定概念に捉われることで、思考の幅が制限されている可能性があるようで、そんな人におすすめなのが、新しいレトロニムをつくってみることです。
レトロニムは、「新しいモノ・コト」から「それまでのモノ・コト」を相対的に表現する言葉なので、あるモノ・コトに対する旧来の固定概念を表出化させる。ということは、新しいレトロニムを無理やり考え出そうとすると、今のモノ・コトに対する固定概念を捉え、表現する必要があります。
例えば手動運転車はどうでしょう。自動運転車の登場・普及に伴い、“それまで”の自動車は「手動運転車」と呼ばれるようになるかもしれませんね。
固定概念に捉われず、あり得る未来を考える、身の回りで起こっている変化の本質を捉えるための訓練として、皆さんもレトロニムを考えてみてはいかがでしょうか?
ヤマヒロ住宅事業部 営業設計課 築山