総務の小林です。
今日も私の徒然ブログにお付き合い頂き有難うございます。
今回は住宅と時間コストについて書いてみたいと思います。
日本では「時間コスト」という概念は一般的ではないように思います。
例えば、3,000万の住宅を25年で建て替えれば1年当たり120万円ですが、同じ3,000万の住宅を仮に三世代100年に渡って住めば1年当たり30万円になります。
どちらが高くて、どちらが安いのでしょうか?
わが国において住まいは「耐久消費財」として分類され、土地などのいわゆる不動産としての価値でなく、いずれなくなってしまう物としてとらえられています。
一方、ヨーロッパの多くの家は石とレンガで建てられ、地震が少ないので壊れ難いということもあり、長く住み続けられています。
また、家は同じ人の所有で終わるのではなく、住人はその時の収入や家族の状況によって、新しい家に移り住んでいきます。
そして、自分らしい家になるように、家具や内装に手を加えて楽しんでいます。
また、次に住む人に、買った時よりも付加価値を高くして売るという不動産的な考えもあり、マメに手を入れるため、つまりは長持ちすることにもなります。
私たちも住宅に限らずですが、長く使えば仮にイニシャルコストは高くても安いものになるという「時間コスト」の価値観を持ち、少し手間は掛かりますが、使い捨てから手直しして使う、そんな習慣を当たり前にしたいと思います。
総務部 小林孝弘