設計の中村です。
モデルハウスや完成見学会など
中々行きづらかったり
行って見ても
中々止まって
ゆっくり見ることも出来ず
なんとなくのイメージしか
記憶に残らなかったりすると思います。
そこで
写真という静止画を
じっくり観察することで
ぱっと見ただけでは
分からない
その“なんとなく“を
言葉に出来れば
より家づくりの参考になるかと思い
1枚の写真から
読み取れる建築的要素を
解説しながら
良い家をつくるための
ヒントをご紹介。
そんな
『写真から見る良い家のヒント』
シリーズ第一弾。
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縦と横のライン
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これは
姫路市砥堀にある
モデルハウスで
東屋のある庭を
家の中から撮った写真なのですが
縦と横のラインが
豊かな庭の景色を
生み出している1枚です。
縦のラインとしては
・デッキの上のベランダを支える柱
・手前の株立ちの樹木の幹
・コンクリートの塀の奥の樹木
・東屋の柱
横のラインとしては
・デッキの床
・デッキ上の天井
・コンクリートの塀
・東屋の屋根の軒先
・奥の木柵
この縦と横のラインが
少しずれたり
手前と奥にあったり
直線的なものと自然の形のモノとが
幾重にも重なりながら
あることで
この豊かな景色を
作り出しています。
家をつくる上で
なかなか間取り図だけでは
ここまでは分からないかもしれませんが
こういうところまで
立体になった時をイメージしながら
平面に外構の計画も
しっかりと
落とし込むことが重要です。
これらを
図面で落とし込む時や
図面で確認する時の
コツとして
特に
縦のラインは
平面的に見た時に
三角形がつくるように
配置することです。
この写真での
縦のラインは
樹木や柱ですが
写真を見ながら
平面で想像してみると
三角形になっていると思います。
これは
庭だけでなく
家具や人の居場所も
同様です。
三角の配置計画で
奥行き感や豊かな居場所を
手に入れましょう。
営業・設計課 中村将之