設計の築山です。これからしばらく建築家吉村順三のことばを紹介したいとおもいます。今日はその12回目です。
環境
家は風景の一部になりますから、環境に責任をもたねばなりません。
環境破壊の点、美的な点でいえば日本はいまどん底だと思います。これからはそれを取り返していかねばなりません。日本の文化の上に立ったデザインでなけなりません。(『社会福祉法人 浴風会』1979年5月1日号より)
日本の住宅業界はいまだ美的環境破壊が止まりません。景観保護が地域住民によって熱心に執り行われているのはほんの一部のみで、多くの地域は歴史や地域性などお構いなしで建てられています。
少し控えめで、まるで以前からそこにあったように周囲になじむ、そんな建物をつくっていきたいものです。