うちは“コンセプトの強い会社”かもしれない・・・。そんなことを最近よく感じてます。
私の祖父が戦後始めた製材所。高度経済成長期まではなんとかかんとか事業が続きました。
時代の流れでそれがうまくいかなくなって、大学から帰ってきた父が一般建築とリフォームを始めて建築屋へ。
私と弟が帰ってきてからリフォームと併せて本格的に新築もやるようになり、今は社員大工の育成と木材加工や製材への再チャレンジも。
こんな経緯で62年、古くからの播磨の林産地である宍粟市に本社と加工場(元は大工小屋)を持ってやっていれば、そりゃあ“コンセプト”というか“こだわり”も出てきます。
こだわりの大元は『家は大工が作るもの』です。私が幼少の頃から、大工や左官などの職人さんに囲まれて育ったのですから、私の信念というか信条というか、これは曲げれません。だから、私の建てる家は以下のようなコンセプトが出てくるんです。
・家は直下率が大事
・デザイン(外観)は “家はその地域にあわせて生えたように建てること”
・ファサード(メインの外観)はご主人の顔であり地域の資産
・間取りに合わせて構造を考えず、構造の中にうまく間取りを馴染ませる
・間取りとは、人と人の距離感を計画すること
・ディテール(細かい収まり)の標準化が内装の完成度を作り上げる
・安物は作りたくないが、高級住宅(数寄屋)を作っているのでもない
・メンテがしやすく納得のいく素材を選ぶ
・あくまでも民家を作っている以上、安くする努力や工夫は怠らない
・時間と空間にゆとりを作り、自己実現に繫る心のゆとりにするのが注文住宅
これらを詳しくお伝えするために私がやっているのがコンセプトセミナー。家づくりを考えておられる方に対して3時間ほどお話を聞いていただいております。
3時間だと長すぎますので、これを3回ほどに分割する準備中。(もう少し時間がかかります。)ご興味あればぜひお申し込みください!
数年前、うちの社員がお客様に、『なぜヤマヒロで建てられたんですか?』と質問をしたのですが、そのお客様は、『ヤマヒロさんはこだわりが強くあるでしょ。せっかく建てるんだったら、そんな人にお願いした方がええと思ったからですよ。』と言われたそうです。
私のコンセプトが100%正しいかどうかなんてわかりません。が、古い大工の親方や職人たち、設計を教えてくれた先生や先輩工務店の社長たち、それに多くの新築やリフォームのお客様に教えてもらってアレンジを重ねて出来上がったコンセプトです。
自信を持ってやっていきたいと思います。