デザインコンセプト
外観デザイン × 間取り × 内装ディテール
間取り=プランニングと誤解されている方が多いようですが、それは少し違うと思います。
間取りも非常に大切な要素ではあるのですが、プランの良さは、むしろ、外観のデザインと内装のディテールで決まります。
じゃあ、間取りは?それは居住性や機能性ではないでしょうか?
外観デザインと間取りと内装ディテール。これら3つは良いプランにするためにどれも欠かせないものです。
3つを同時に満たす家が良い家になります。
01.外観デザイン 美意識8原則
ヤマヒロはリフォーム屋さんとして永くお世話になっております。当然、古民家も多く触らせていただきました。
その結果、以下のように考えております。
『播磨地域に昔から建っているかの如くデザインを整えておくことが、永く愛される家になる。
そのために、外観デザインでは以下の8つを気をつけたい。』
- 建ちを低く抑える
- 道路からセットバックする
- 軒を出す
- 1間グリッドで窓と壁を整える
- 足元(基礎)を隠す
- 水平ラインを強調する
- 壁やベランダなどをずらす
- 植栽や格子で透かす/隠す
02.間取りの3要素
間取りの目的は“心のゆとり”を作ること。
そのために、“空間的ゆとり”と“時間的ゆとり”、そして“自然体の距離感”の3つを整えることが重要です。
1.空間的ゆとり
窓を充実させる
これは単に室内を大きく作れば得られるものではありません。
むしろ部屋内は小さくても、窓のありようで大きく広く感じられます。
小さく作って大きく暮らす。これが空間的ゆとりを作ってくれます。そのために、以下に気をつけます。
- 窓の配置は光と風をよむことから
- 窓の外に何を見たいか、何を見たくないか
- 窓の外に配置する樹木や庇で、光と陰影を調節
- 窓は柱と柱の間に配置(柱を跨がない、動かさない)
- 窓台の高さや垂れ壁の寸法を間違えない
- 窓と壁のバランス(耐震/収納力に関わる)
- 窓の種類を熟考する
- 窓と家具の関係
2.時間的ゆとり
適材適所適量の収納を配置する
収納と収納をつなぐ線が動線です。
適材適所適量の収納を考えることで、生活全般の動線を良くして、1日に10分、いえ5分でもゆとりの時間を作り出すべきです。
そのために、まずは、以下の8つの収納を提案します。
- 外部収納
- 玄関収納
- ゴミ箱収納
- パントリー収納
- ランドリールーム
- トイレ収納
- リネン収納
- ウォークインクローゼット
3.自然体の距離感
家具の配置を考えておく
どんな家具や雑貨に囲まれて過ごしたいかをはじめに考えておきたいです。
なぜなら家具は居場所。また、自己表現するアイテムでもあります。
特に椅子やソファーなど、腰をかける家具は家族がくつろぐ場所ですので、
・ダイニングテーブルとソファーの距離感
・ソファーとテレビ台の距離感や配置
これらは間取りの重要要素です。