総務の小林です。
今日も私の徒然ブログにお付き合い頂き有難うございます。
今回は金属と木の表面温度について少し書きたいと思います。
私たちは冬になると寒いので厚着をします。
服を重ねて着たり、羽毛の入った上着を着るとあたたかくなることは知っています。
ただ、服自体は熱を出していないのに、どうして服を着るとあたたかく感じるのでしょうか?
試しにまわりにあるものに手を触れてみて下さい。
アルミや鉄などの金属に触れると冷たく感じますよね。
そのあと家の柱やテーブルの木の部分に触れると、金属よりあたたかく感じませんか?
そして、もし発砲スチロールがあれば、それに触れると更にあたたかく感じるはずです。
ところがこれらの表面温度はほとんど同じなのです。
原因はそれぞれの物質がもつ熱伝導率にあります。
熱を伝えやすい物質に触ると身体からの放熱のスピードが速くなり冷たく感じます。
反対に熱を伝えにくい物質に触ったときは放熱のスピードが遅くなり、この差をあたたかさとして感じるのです。
身近にある主な建材の熱伝導率(単位:W/m・k)を書いてみます。
●銅 400
●アルミ 230
●鉄 80
●ステンレス 15
●コンクリート 1.6
●ガラス 1.0
●シリコン 0.35
●たたみ 0.12
●木(杉) 0.12
●発泡スチロール 0.028
※数字が小さい程、熱の伝わり方が緩やか=あたたかさとして感じやすい
このように私たちがあたたかく感じたり冷たく感じたりするのは、気温や室温だけでなく、身体から熱がどのくらいの速さで逃げていくかによっても変わるのです。
その意味でも木の家はやはりあたたかいのです。
総務部 小林孝弘