設計の中村です。
『モノの寸法』
第五弾。
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20cmの通路
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先月ルームツアーで
撮影したお家でのことです。
コンパクトでありながら
豊かに暮らす工夫の1つとして
寸法を綿密に考えた
密度の濃い設計
が大事だったりします。
その1つとして
リビングに
一段上がった所を設け
TVを置くスペースや
階段前の踊り場も
兼用した場所としています。
このクリスマスツリーの奥に
本のある棚が
置かれているのですが
この棚と
階段の踏み板との間が
上から見ると
わずか20cmなのです。
ですが
階段を使う時にも
邪魔にならず
大人でも
余裕で通れるのです。
これを
図面だけで考えていると
なかなか出来ない寸法ですが
なんともいえない
絶妙な関係で
生きた場所を生み出しています。
建築は立体であること
建築は立体で考えること
人の体や寸法の大事さ
そして
なにより
ディテールのおもしろさ
を感じさせてくれます。
密度の高い設計
大事にしていきたいものです。
営業・設計課 中村将之