リノベーション事業部の谷口です。
『うだつ』って聞いた事ありますか?
私は、この『うだつ』の意味を少し勘違いして覚えていました。
よく商家などについていましたが、隣り合って連続して建てられる事が多かっ
時代に隣家からの火災時の延焼を防ぐための『壁』の事を言うのだと思ってい
ました。
この家につけられた壁も確かに『うだつ』ではありますが、どちらかと言うと
延焼の防止よりも装飾的な意味合いが多いのでは無いでしょうか?
本来、『うだつ』は、屋根に飛び出して、隣家からの延焼を防いだものの総称
を言うらしいです。(知らなかったです・・・)
関西では、あまり屋根に飛び出した『うだつ』を見かけないと思うのですが、
見られたことはありますか?
昔から出世出来ないとか、財力が乏しいだとかに例えられて、言われたのが
「うだつが上がらない」ですよね。
これは、まさしく屋根の上に『うだつ』を取付ようとするならば、棟木(屋根の
一番上の木材)を押えて取り付くことになります。
なので、頭が上がらない(出世できない・・・)と言われる説があります。
もちろん、『うだつ』を取付けるにも、それなりの費用が掛かりますし、装飾
は、富の象徴となっていた為に、取付が出来ないような事だと、言われるのが
「うだつが上がらないねぇ」なのでしょう。
家のファサード(一番よく見える所)は、カッコ良く、家の装飾もしっかりと
して、『うだつ』のあがる男に成りたいものです。