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母校の中学校に行ってきました

先日、母校の中学校に行くことがありました。2年生の児童を対象にした、宍粟市の職業を知る授業の一環で地場産業である林業と建築業について1時間ほど話をしてほしいとのことでした。

宍粟市は20年近く人口が減る一方。大きな理由が就学で都会に出た子供たちが、この山間部の田舎町に帰ってこないことなので、地元の魅力を知ってもらいたいとのことでした。我が社の事業を魅力的と捉えていただいているのは非常にありがたいことですので、喜んでお受けしました。

最近の子供達は、我々の頃と違って、お金や車への興味よりも、社会に対してどんな貢献をしているのか?を重要視して就職先を考える傾向にあると言われています。そういう意味では社会が進んでいるのですが、それに応えられる活動を事業の中で正々堂々とやってます!と言える企業が少ないと思いますが、弊社は外材や他地域材ではなく、地元材を使って家を作っておりますし、材料自体を自社生産してますので、ここには自信があります。将来、うちに入ってきてよ!と存分に言えましたので、授業自体はうまくいったと思います。生徒さんたちもやけに熱心に聞いてくれました。

が、少し気になったのは、その後の先生方(担当の先生と校長先生)との対談内容でした。その中で『最近は暴力はおろか、説教もパワハラと言われて問題になるんですよ。そうなると躾けをどうしたらいいのか・・・』というお言葉。親御さんからのクレームがここまで酷くなっているのだとか。私は『まじか・・・』と絶句するしかありませんでした。

人間が成長するには何かに挑戦して成功体験を得たり、良い行いを積み重ねることも大切ですが、失敗したり、間違った時にきちんと自分の行いに向き合って反省し、改善して学んでいくことの方がもっと重要です。そのきっかけを与えてくれるのが第三者からの説教やアドバイス。それこそが学校の先生が子供達に与えられる最大の贈り物。とくに実の親ではない大人からの躾けというのは大切です。なぜなら、社会に出たら親は助けてやることができないのだから。それを拒むことは、子供の成長の機会を奪うことにほかならないじゃないですか。

一生を親とだけ暮らし、生まれ育った家庭の中での価値観だけで過ごすならば問題はないのですが、親は先に亡くなりますのでそうもいきません。大人になって結婚もするでしょうし、家主として自治会や自治体とも付き合っていく必要もあるでしょう。それに社会人になり、企業人になれば、理不尽なことだらけが待ち受けていますよね。今まで出会ったことのない価値観とのコミュニケーションの中で、もがき苦しむ若者が多く存在しています。ましてやそんな中でリーダーシップを発揮していくには?さらに自分の夢を持って実現していくには?やはり多くの衝突や失敗を乗り越えていくことになります。

子供の頃の失敗なんて大したことはないですが、大人になってからの失敗はそうはいきません。大事になるケースも多々ありますよね。そんな中で子供の頃でさえ失敗したり怒られた経験のない人が、本当に理不尽な世の中を耐えて乗り越えていけるのでしょうか?

今は高学歴が当たり前になっていて、判断ができる人は数多くいますが、決断ができる人は滅多にいません。決断にはリスクが伴うからです。決断力とは、=リーダーシップであり実践力。判断だけでは評論家になってしまいます。困難な時、求められるのは間違えないための判断力とそれを行動に移すための決断力です。子供の時の失敗は、失敗しても立ち上がれる。何度もチャレンジできる。ということを教えてくれる大切な経験値。この経験が決断力を生みます。

教師というのは大変なお仕事ではありますが、誹謗中傷に負けないでほしい。正しい方向へ導くというよりも、諦めない心を身につけた強い人を育てていただきたいと思いました。及ばずながら、ヤマヒロの社員もそのように育てようとあらためて決意しました。

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