山林を歩く-14　愛宕山公園＠有馬

公開日:2025年01月15日　最終更新日:2025年01月11日

こんにちは、管理課の玉中です。

散歩がてら山林を歩きに行く第14弾。有馬温泉にある「愛宕山（あたごやま）」のハイキングコースを歩いてきました。

愛宕山は有馬温泉街の南寄りに位置しています。
ハイキングコースが設置されており、温泉街を見下ろせる展望台の他に「天狗岩」と呼ばれるパワースポットがあります。

第6弾で山弘本社のある宍粟市の愛宕山にも登っています。

「愛宕山」という名称は全国各地にあります。
これは京都に総本宮を持つ「愛宕神社」が全国各地に広がり、そこから山などの地名になったからだと言われています。

愛宕神社は北海道から九州まで全国に1000社以上もあります。
祀られているのは「イザナミ」という火防・鎮火の神様で、昔から台所などの火を使う場所には必ず愛宕神社のお札を用意していたと言われています。

また、イザナミは武神としても知られていて、戦国武将・直江兼続の兜に付けられていた「愛」の文字はこの愛宕神社が由来だとする説もあります。

現在は愛宕神社は愛宕山中ではなく少し北、湯本坂と呼ばれる本街道の中にあります。
有馬温泉も湯治場として多くの人が集まる中で、火防の神様は重要視されたのでしょう。

愛宕山の入口の1つ「湯泉神社(とうせんじんじゃ)」を出発点にします。

祀られているのは有馬温泉を発見したと言われる3人の神様で、有馬温泉の氏神として古来より親しまれ、子宝のご利益で知られています。
現在は終了していますが、人気漫画「推しの子」とコラボした絵馬で一時話題になっていた神社です。

有馬温泉街自体も坂が多く、さらにこの湯泉神社に来るまでの参詣道で100段以上ある石の階段を登るので、スタート前から足がちょっと疲れ気味です。

湯泉神社境内の「胸形神社」の横に山へ続く登り口があります。
ここが愛宕山のハイキングコースの入口です。

ハイキングコースだけあって外灯や柵があったりします。
階段もしっかりしていて、歩きやすいです。今のところは。

中腹に梅林があるんですが、一旦スルーして引き続き登って行きます。

有馬富士を見られるというビュースポットまで来ました。

ズームしてよ～く見ると右側の赤丸のところにタンクがあるので、左の丸のところが有馬富士なのでしょうか？

そこからもう少し登ったところが山頂の展望スポットです。
標高は462.5ｍで、休憩所として東屋が設置されています。

開けているのが少し北東方面に寄っているので有馬富士は見えませんが、「太閤の湯」など有馬温泉街の方を見渡せます。

ここから愛宕山の反対側にある「鳥地獄」という史跡を目指して下りていきます。

湯泉神社からのハイキングコースと違って少し荒れていて歩きにくくなっているところもあります。

選んだルートが悪かったのでしょう。グルッとかなり遠回りをしたようで、「亀の井ホテル有馬」の裏手に着いた頃にはなかなかの疲労感。
帰りのことも考えて1つ南の山にある鳥地獄まで行くのは止めて、天狗岩だけ見に行こうとここから再び愛宕山を登り始めます。

愛宕山の山頂よりは少し低いようですが、開けた場所に出ました。

ここにあるのが有馬十二景の1つに数えられる「天狗岩」です。
太閤橋の袂にある2つの巨岩「袂石」と「仏座岩」と並んで有馬温泉の3巨岩となっています。

ここが愛宕神社があった跡地なのか、「愛宕大神」が祀られています。
運が良ければ京都にある総本宮のある愛宕山も見えるんだとか。