ヤマヒロの『 年配ライダー 』です。お付き合い願います。
年期の入った(築100年以上)現場では、何故? って首を傾げる事が多々あります。この現場も200年は経過してるかと言われているのですが、長い歴史の中で職人さんが、色々と知恵を絞られた事でしょう。
この写真には、上部の柱2本を梁に受けて集約して下層へ荷重を下すのに鉄骨のパイプにて受け直されています。(横に建ってる新しい柱は、仮補強です)
解体前には壁にて包まれていて見えなかったのですが、取り除くとこんな風になってました。おそらくですが、これまでの歴史の中で鉄骨柱は化粧で露出していたものでしょう。 お店か何か綺麗に見せたい。細い柱で見せたい。となってこうなったのではないでしょうか?
ちょっと不安定な気もしますが・・・。
これも古い建物の中心部分に建っている大切な柱なのですが、いくつもの『 ほぞ穴 』(差し込む為の穴)が開いています。 貫通している丸い穴もあったり、解体前の構造からすると必要の無い加工がアチコチに見えます。
これは、おそらく製材された新品の材料が、ここで初めて使用されたのではなく、何処かのお住まいか建物で柱として使われていたモノが、取り壊されたか?の理由で取り外して、こちらの建物に再使用されたと思われます。
四角い材料が大変貴重な時代では、よくある話しだそうで、傷んでいない材料は、何度も使いまわしとなっていた様です。 ここでも痛みを修復してまだまだ現役を続けてもらいます。
ヤマヒロ 谷口