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土壁の耐力

ヤマヒロの『 年配ライダー 』です。お付き合い願います。

古民家を改修させてもらう時に、想像していた事を超越する事実が現れます。  今回の古民家の土壁なんですが、ほとんどが剥離して落下していました。

下地であるはずの土壁の土と小舞(竹網状態)下地も長い歴史の中で、風化したのか残っていませんでした。 構造の造りからすると土壁は重要な構造体なので、地震とか風圧に対して必要なモノなんですけど、多くが無くなっていて、体力的にも乏しい中で頑張っていた建物なんだと推測します。

地面から近いほど土壁の落下が始まったようで、廻りの土地やら道路が、どんどん高くなり古い建物は廻りの土地から一段下がった状態によくあります。そうなると水による建物への影響を受けやすく、土壁などは、水分を吸って簡単に剥離したんだと思われます。

無くなってしまった土壁を再生したいのですが、諸事情により今回は、文明の力を借りて補強しながら復旧させていきます。

その時の建築方法やら、長い歴史やら、隠れていた部分には不思議がいっぱい詰まっています。 元の形に戻す事を基本に、近代建築を取り入れつつ建物が喜ぶ修復をしてやります。

ヤマヒロ 谷口

谷口 充

谷口 充

常務取締役 リノベーション事業部

資格:一級建築士・一級施工管理技士

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