自社材木工場見学バスツアー【予約制】場所／宍粟市

＼ヤマヒロ式デザインは材料から／

ヤマヒロでは、宍粟の森林の荒廃化を防ぐため、
宍粟の木材を使用した家づくりに
長年取り組んでいます。
「ヤマヒロ自社材木工場見学ツアー」では、
「木の家には憧れがあるけど、性能が気になる…。」
「木造住宅に住むけど、材料についてよく知らない…。」etc…
皆様の声にお応えし、3つの工場を目で見て体感して頂けます。

「３つの工場で体感・体験」

ヤマヒロには、木材工場が３か所あり、各々違う役割を担っています。
“しそう杉の家” へのこだわりが分かるのが、『ヤマヒロ自社材木工場見学バスツアー』です。
「木造住宅を建てるなら、まずは本物の材木を知って頂くべき」。
そのような思いから、ヤマヒロ自社材木工場見学バスツアーを開催し、ご好評を頂いております。

【当日のスケジュール】

１３:００　集合・ご挨拶

　３つの自社工場見学
　① 製材工場見学
　・「大径木対応製材機」
　・「中温乾燥機」
　・「真空減圧乾燥機」
　・ＪＡＳ棟「木材性能検査機」

　② 建材工場見学
　・「回転プレス機」
　・「木質ペレット製造機」
　・「超低温乾燥機」
　・無垢フローリング製造現場

　③ プレカット工場見学
　・「プレカット機械」
　・専属大工による墨付け
　・構造材完成品
　・断熱実験（セルロースファイバー）
　・屋根パネル加工

　横須モデル見学
　・ヤマヒロ商品セミナー

１６:００　ツアー終了・解散

① 製材工場＝丸太を角材に。木材を活かした乾燥方法を採用。

1.「大径木対応製材機」

丸太から、角材や板材を挽く製材機が「大径木対応製材機」です。
帯鋸（オビノコ）の大きなものがついた機械により、丸太が柱や「梁材」に変わっていきます。
高性能の設備投資の背景には、杉材などの地域材の大径化があります。
原木を一層効率よく挽く体制を構築することによって製材品目と供給能力の拡充が図れるためです。

2.「中温乾燥機」と「真空減圧乾燥機」

乾燥機は2種類あります。
「中温乾燥機」では、８０℃前後の温度で、１週間ほど乾燥します。当社では、「板材」を中心に乾燥させます。
「真空減圧乾燥機」では、構造材を１週間ほど乾燥させます。真空なので木材が酸化せず、綺麗に仕上がります。
ひび割れも少なく、木材の薫りもそのまま。木材の成分である「リグニン」も抜け出ることがありません。
ほとんどのメーカーの木材は、「高温乾燥機」での乾燥のため、「リグニン」が抜け出ています。
木材のもつ硬さや耐朽性、耐候性などの性質は、リグニンの存在と密接に関連しています。

3．ＪＡＳ棟「木材性能検査機」

ＪＡＳ棟では、製品の含水率と強度（ヤング係数）を、専門測定機器で測定します。
測定された数値は、ＪＡＳの機械等級区分で木材一本一本印字できます。
現在、ＪＡＳ認定の申請中のため、近日中には印字された木材が供給される予定です。

② 建材加工工場＝オリジナル木材製品の製造

1.「回転プレス機」

階段踏板や天板などを加工する「回転プレス機」です。
何層にも積み重ねた板材をプレス機に投入し、木材同士に隙間が出来ないように、圧力をかけながら接着します。

2.「木質ペレット製造機」

木材加工時にでる「おがくず」が「おかくず収集ダクト」で運ばれ、「木質ペレット製造機」に集まります。
「おがくず」に圧力をかけ、直径６～８ｍｍ、長さ２0～３0ｍｍ円筒形に圧縮成形した木質燃料がペレットです。
ペレットは、再生可能な資源である木材を取扱いしやすい燃料にしたもので、ペレットストーブの燃料や、ペット用トイレ砂の代替品としても使用されます。

3．「超低温乾燥機」

宍粟杉フローリングや窓枠材など、建物の目に触れるところに使用される木材を中心に乾燥するのが「超低温乾燥機」です。
この乾燥方法は、乾燥庫内の温度を上げ、木材を温めることで乾燥させます。
さらに除湿と木材から出た水分による湿度もコントロールし、より効率的に乾燥を行う方法です。
処理時間に１５～３０日と乾燥時間がかかりますが、宍粟材の木材の色艶や香りを保つことが可能で、本物の杉の無垢材が出来上がります。

③ プレカット工場＝大工と機械によるハイブリッドプレカット

1.「プレカット機械」

「プレカット機械」による高精度の加工を行っています。
プレカットとは、木部工事の現場施工前に、工場などで原材料を切断したり、接合部の加工を施しておくことの名称です。
昔は、“柱や梁の継ぎ手、仕口の加工” を大工さんが墨付けに従い、手工具（ノミやカンナ）で加工していました。その一連の流れを加工機械で行う技術です。

2.「大工による墨出し作業」

「目利きの墨出し作業」を熟練の大工が行っています。
日本における木造軸組み工法の新築住宅は、大半が “プレカットされた住宅” といっても過言ではありません。
全自動の工場の場合、大工さんは “組み建てるだけ” で、“木材の癖を見抜くこともできなくなる” という問題点があります。
その結果、木材の個性を活かした住宅建築が徐々に失われてしまいます。
当社は、自動と手動のハイブリットプレカットにすることで、木材の個性を活かしながら、高い生産性も兼ね備えた製造形態を採用しています。

3．「高性能屋根パネル加工」と断熱実験