設計の中村です。
「際」を考える
第四弾です。
第二弾、第三弾と
大開口廻りの「際」の
お話でした。
今回のテーマは
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内部の『天井際』
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山弘では
天井の仕上を
梁の現しにしたり
天井を貼った漆喰にしたり
吹抜にしたり
と
その部屋の用途や
全体のバランスを考えて
色々な天井を
使い分けています。
その場合
違う素材が
絡み合う部分=取り合い
と言ったりしますが
その部分の「際」を
どれだけきれいに見せるか
どれだけきれいに納めるか
このディテール部分に
細心の注意を払っています。
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一体感を出す『天井際』
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例えば
写真のような
梁現しの部分と白い漆喰の天井との取り合いは
梁の下端を15mmほど残して
天井を貼る部分をとめています。
そうすることで
見切材を無くし
1つのつながった空間でありながら
異素材が絡み合う部分でも
スッキリを見せることができ
一体感がでます。
どうしても
ここに見切材があると
せっかくの天井が
野暮ったく見えてしまいますし
プツンとそこで空間が切れてしまうので
こういった場合は
見切材を無くしています。
ちょっとした細かいことですが
異素材との取り合いである
「際」を考えることで
質の高い居場所や
そこで過ごす時間の質が変わります。
営業・設計課 中村将之