たつの市が、この度(R1.12)重要伝統的建造物群保存地区に選定を受け、歴史的な町並みの保存が図られるようになりました。
たつの市は、城下町として形成され、近世以降、醤油醸造の一大産地に発展した町です。江戸時代の町割りを残し、軒が低く大壁造りの町家を残しています。
[ 中庭のある長屋的な建物 ]
[ 内外部とも、かなりくたびれてます ]
この建物も、伝統的建造物保存地区内に残る、おそらく昭和初期の一般的な民家であったと推測されるモノです。
これから色々な規制を受けながら、再生していきます。
[ 室内は、文明が入り込んでます ]
修理・修景の基本的な基準が、まだまだこれから作成の途中なのですが、少しづつ、たつの市としての『町並み』保存をやりたいと思います。
どの時代の風景を取り戻すのか?、どこまでその時代に近づけるのか?、手探りではありますが、単に古めかしく造ったり、京都の町家を移設したように造ったのでは、意味が無いと言うか、たつのの街を再現した事にはならないのです。
たつのに相応しい、町並みを取り戻せる日は、まだまだ先でしょうが、一歩づつ小さなことから、やって行きましょう。
リノベーション事業部 谷口