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京間と狭間

京間とは、京都でできた部屋のサイズです。別名は本間(ほんけん)。これは、畳のサイズが先に決まり、その外側に柱が来るように設計されるので、部屋はかなり広くなります。

※例えば、上の図のように8畳間だとしたら、畳2枚分(1910㎜×2=3820㎜)+柱105㎜=3925㎜が、部屋の一辺になります。

一方、狭間は、江戸時代の人口密集地江戸でできた部屋のサイズ。別名は関東間(かんとうま)もしくは江戸間(えどま)。これはあらかじめ6尺(1800㎜)ピッチで柱を立てて、その柱と柱の内側に畳を敷いていくので、畳のサイズは、部屋のサイズで変わってきます。

※例えば、上の図のように8畳だとしたら、部屋の一辺はハナから3600㎜と決まっておりますので、今度は逆に、畳の寸法が変わってきます。部屋の一辺3600㎜ー柱分105㎜=3495㎜ これが畳2枚分なので、1750㎜が畳の長さとなります。

その他にも、中京間や団地間というのもあります。

畳のサイズに違いがあるのは、柱間の寸法に違いがあるため。柱間の寸法に違いがあるのは、それぞれの地域で気候や風土、生活様式に合わせて家が建てられたためだそうです。

特に、お茶の文化が発達した京都で生まれた京間(=本間)が一番大きいのですが、これはお茶の世界では特に、作法や所作がきっちり決まっていて、そのための寸法が畳の目数で決まっているそうで、茶室などは、この本間用の畳でないといけません。それで京間(=本間)が発達したと考えられます。

先月から設計メンバーがお茶を習い始めました。理屈で教えるよりも、実践で分かったほうが良いと思って始めたものです。静岡の建築屋の先輩社長に勧められたのがきっかけですが、これは良い勉強になるなぁと思っております。

今どきは、お客さんをお抹茶でもてなすということが、そうそう普段の生活にあるわけではないかもしれませんが・・・。自分のため家族のためではなく、お客さんのための作法や、茶器、そして茶室。“ここに一番の贅を凝らす”のが、日本建築のおもしろいところ。ヤマヒロでも、数年に一軒は茶室つきの住宅を請け負うことがありますので、非常に勉強になります。

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