家の内装で、柱や梁が見えている仕上げを“真壁”と言います。これに反して、柱や梁を見せない、天井や壁で隠してしまう仕上げ方を“大壁”と言います。
大壁の家も作るのですが、ヤマヒロの新築の多くは、上記の真壁仕上げです。これはなぜか?
その理由はいくつかありますが、一番大きな理由は、『ディテールに間違いが少なくなるから』ですかね。
柱は一間(おおよそ畳の長いての寸法)ピッチに立てます。その柱の位置に、天井には梁(※正式にはささらと言います)がかかり、構造躯体を規則正しく並べて見せます。こうして、まずは、構造をできるだけシンプルに作ります。
そして、天井を必要以上に高くしなければ、窓の上に余分な壁がなくなり、図面上で、線が少なくなっていき、仕上がりも、非常にシンプルかつ整然とした構造躯体がデザインとして見えるようになります。
こうなると、細かい収まり部分であるディテールに迷いが生じることが少なく、間違いがなくなります。
ほとんどのディテールは、今まで経験してきた積み重ねで標準化されてきたもの。つまり、どうすれば正解に近づけるか?どう収めればクオリティが高く仕上げられるか?常にこれを積み重ねますので、アベレージが非常に高く保てます。
もちろん注文住宅である以上、どの家にも完全に初めてのディテールを考える場面が数カ所は出てきますが、そこは何度も3Dパースを作りながら確認するところ。
こうやって、ディテールの良さを担保していっております。
家の中での生活。家族と過ごす時間を、よりクオリティ高くするために、このディテールへのこだわりは重要なんです。