こんにちは、設計の玉中です。
『家原遺跡』の続きで中世編その2、江戸時代の建物。
と思っていたのですが、江戸時代の建物が1棟しかなくて
他は大正や昭和初期の建物だったのでタイトル変更です汗
前回までの記事はコチラ
家原遺跡 古代編
家原遺跡 中世編その1
江戸時代以降の建物は古代・鎌倉時代の建物群とは違って、
現在でも中でイベントや催しなどを行っています。
1つ目に江戸時代の建物『竹わら工房』です。
名前の通り、中で竹細工の体験などを行っています。
家の裏側はこんな感じ
こちらは江戸時代後期の1820~1830年頃に建てられたと考えられており、
家原遺跡からすぐ近くの公文地域から民家を移設したものとなっています。
正面左の客間部分は後から増築され、その際に屋根も葺替えされたようです。
鎌倉時代の建物と同じような茅葺きの入母屋造りの平家ですが、
屋根上部の棟部分にはカラスオドシと呼ばれる縦桟が付けられており、
屋根に鳥が止まりにくいようになっています。
入母屋造りにカラスオドシが付いている民家は
京都・兵庫・岡山あたりの山地に多いそうです。
昔は川に沿って集落が連なり、上下の繋がりが深いのが一般的ですが、
山の尾根をつたって東西へ移動して
文化が伝わっていったのかなと予想できますね。
続いては『土の工房』です。
大正初期に建てられたと推測される一宮町内の小学校の校舎を
再現したものとなっています。
中にはろくろなどが用意されていて陶芸の体験学習が出来たり、
全国の土鈴(どれい)の展示コーナーが設けられています。
軒側の正面中央に玄関が設けられた、ほぼ左右対称の建物です。
瓦葺きを模した入母屋風の平屋建てで、
外壁は腰高までが板張り、上部は漆喰塗りとなっています。
小学校の校舎ということで教室などには
ある程度広さのある空間が必要になります。
梁間や屋根組みなどが気になるところですが、
中は見られなかったのが残念でした。
最後に昭和初期の建物と推測されている『木の工房』です。
こちらの建物では木工ろくろの体験が出来る施設として公開されています。
元々は宍粟市の中心街から三方地区へ上がって来る途中にある
須行名地区の公民館だった建物です。
この日は中を見ることが出来ませんでしたが、
玄関左の広縁に見える装飾文様の入った立派な桁が特徴らしく、
他にも別の建物から再利用した古材が梁などに多く使われているそうです。
また、公民館としての設計ということもあり、広縁の引戸を取り払うと
芝居の舞台としても利用できるようになっているそうです。
これらのような昔の建物やそこから読み取れる暮らしなどを学べる
『歴史資料館』も隣接しています。
この建物は旧三方村役場の庁舎を模したものです。
3回に渡って紹介いたしました日本の古い建物とは一風変わった
白くてモダンな感じのする建物となっています。
入口ポーチとその上のバルコニー部分の柱がギリシャの神殿っぽい感じになっていたり、
屋根の破風に半円形の飾りが付いていたりしています。
明治の文明開化によって洋式の影響を強く受けた建物なのかもしれません。
HPで定休日の確認はしていたのですが、訪れた日は臨時休館になっていて
こちらも中を見ることは出来ませんでした。残念。
家原遺跡の紹介は以上となります。
それでは最後に施設の情報です。
【家原遺跡公園】
住所 :兵庫県宍粟市一宮町三方町633
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日振替休館)
連絡先:0790-74-8855(宍粟市歴史資料館)
料金 :一般 300円、小・中学生 150円(歴史資料館入場料)
小学生以下は無料
各種体験等は料金別途
家原遺跡公園の情報は下記リンクよりどうぞ。
家原遺跡公園/宍粟市 (shiso.lg.jp)
宍粟市歴史資料館/宍粟市 (shiso.lg.jp)
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実施積算課 玉中健太
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