寒くなりましたね。朝の気温も一桁台が珍しくなくなりました。設計の築山です。
こちらは、先日現地調査に行った御宅の玄関ドアです。
母屋は昭和一桁台の建物という歴史のある建物ですが、こちらの玄関はその後増改築されたものです。玄関ポーチに貼られたタイルが時代を感じさせます。
注目したいのは、玄関ドアのデザインです。
内付け納まりとすることで枠の見付を最小限とし全体をシャープな印象にしています。明かり取りの欄間を上部に設けた親子ドアの構成です。欄間はごくシンプルにガラスが一枚はめ込まれていて余計な装飾がなくいい感じです。ドア部分もシンプルな横板張りのデザインで框戸ではなくフラッシュ戸としたことで軽さがより強く感じられる気がします。それでいて袖側のドアは、框組の中に細かいガラリが組まれていて、どうやら通風用に使える仕組みになっているようで全体で採光通風を兼ねた玄関となっています。
多機能でありながら悪目立ちすことなくさりげなく納まっている玄関に好感が持てます。
和洋折衷全盛の当時の優れたデザインではないかと思います。
住宅事業部営業設計1課 築山