こんにちは、設計の玉中です。
前回・前々回に続いて補助金『こどもみらい住宅支援事業』についてお話します。
事務局のHPでは2/28付で窓サッシなどの品番登録が公開され、
翌3/1からは第3回となる登録商品の公募が始まっています。
3/11には申請マニュアルも公開されました。
申請開始に向けて順調に進んでいるようです。
となると気になるのが「いつから申請できるか」や「いつまでに申請すれば良いか」
といった期限に関する情報ですね。
そんなわけで、
補助金『こどもみらい住宅支援事業』の紹介記事その③、『リフォーム 手続き・期間編』です。
過去の記事は下のリンクからどうぞ。
紹介記事①『共通編』
紹介記事②『リフォーム 金額計算編』
(1). 手続きの流れ
まずは『共通編』でもお話した、手続きの全体像をおさらいします。
申請の順序としては
①工事を発注してくださる施主様(以下、住宅取得者等)と
工務店やハウスメーカーなど(以下、施工業者)との工事請負契約を結ぶ
②施工業者が事業者登録を行う
※①と②はどちらが先でも良い
③工事を実施、完工、お引渡しをする
④交付申請を行う
⑤交付申請補助金額分を工事費に充当する
※⑤は最終金請求のタイミング次第でお引渡しと前後する場合アリ
という流れです。
順序として絶対に変えてはいけないところは
(①+②)→③の部分と、③→④の部分の2つとなっています。
つまり、「工事が終わって引渡しをしないと補助金の交付申請が出来ない」ということが
「こどもみらい住宅支援事業」最大の注意点になります。
(2).手続きの期限
それでは(1).で確認した手続きを期限に着目して見ていきましょう。
既に紹介記事①で書いたことや上の図に載っていることもありますが、1つずつ確認します。
①工事請負契約の期限
工事請負契約は、補助事業が閣議決定された2021年11月26日以降
に結ばれたものが対象となります。
既に始まっていますので、今から契約という方は問題ありませんね。
ただし、「元契約に限る」ため、追加工事の契約などは含みません。
11月26日より前に元の工事請負契約をして、
12月になってから追加工事分の契約を結んだという場合は
対象になりません。
②事業者登録の期限
事業者登録とは、施工業者が
「私たちの会社から補助金申請をします」と事務局に届け出ることです。
本制度では、この事業者登録以降の着工でなくては対象になりません。
事業者登録が開始されたのは2022年1月11日で、
山弘ではその日のうちに事業者登録を行いましたので
1月12日以降の着工ならばOKとなります。
こちらも今から契約する方であれば問題無いですね。
③工事施工・交付申請の期限
ここが本題です笑
工事の着工は②で書いた通り1月12日以降であれば大丈夫なのですが、
もう1つ重要なのは工事がいつ終わるのか、という点です。
(1).の中でも書いた通り、工事を終えてお引渡ししないと申請を出せないので、
お引渡しを申請期限である2022年10月31日までに行う必要があります。
この期限は予算枠が無くなると前倒しで締め切られてしまうことには注意が必要です。
しかし、前回の補助制度「グリーン住宅ポイント制度」では完了報告を出そうとした時に
お引渡し日の翌日にならないとエラーとなって入力が先へ進めませんでした。
プログラムが同じだとすると10月31日当日のお引渡しでは
申請が出来ませんので、前日の10月30日のお引渡しがリミットとなります。
ここが紹介記事①で書いた【前の制度と異なる重要なポイント】になります。
以前はリフォーム工事でも1000万円以上となる大型工事であれば
工事が終わる前にでも交付申請を出して、工事が終わってから完了報告を出せば良かったのですが、
前回よりも申請出来る期間が短くなっています。
10月30日までに工事が終わるよう、施工業者と工期をよく相談する必要がありますね。
④交付申請の予約の期限
補助金の交付申請は工事完了後でないと出来ないのですが、
事前に予算枠を確保するために任意で「交付申請の予約」をすることが出来ます。
以前の紹介記事①では新築の場合だけと書いたのですが、
リフォームでも予約申請が出来るようになりました。
予約をするタイミングについてですが工事着手後から2022年9月30日までとなります。
予約の有効期限は申請期限である10月31日までで最長は3ヶ月となっていて
早くに予約しても交付申請が出来ないまま3ヶ月経過してしまうと失効となります。
しかし、予約が失効しても期間内であれば再予約出来ますし
予約が失効したとしても交付申請さえ通れば補助金は貰えますので、
予約出来るならばした方が良いと思います。
申請の予約をするデメリットとしては1つだけ挙げられ、
「予約した金額を越える補助金額で交付申請は出来ない」です。
例えば25万円で予約した後で工事を追加して30万円貰える内容になったとしても
予約した25万円しか交付申請出来ない、ということになります。
基本的には着工前に工事内容を決めていると思いますが、
予約する際には確認が必要ですね。
以上で紹介記事③『リフォーム 手続き・期間編』は終了です。
事務局のHPから事業紹介のリーフレットなどの資料をダウンロード出来るようになりましたので、
リンクも貼っておきます。
こどもみらい住宅支援事業【公式】
リフォームやリノベーション工事をお考えだったり
制度についてもっと詳しく知りたい方は
ぜひ営業担当者へご相談ください。
次からは新築の注文戸建て住宅についてをやっていきます。
実施積算課 玉中健太