冬季オリンピックも近づいてきましたね。個人的には、カーリングを見るのを楽しみにしている、営業設計1課の築山です。
今日は、漫画のご紹介。
ミステリと言う勿れ
『ミステリと言う勿れ』は、田村由美によるミステリー漫画です。
菅田将暉主演でテレビドラマ化されたことで、家で話題に上りました。
菅田将暉が主人公のイメージと違うと。
「そうなの?」と生返事、と言うのもこの漫画、妻が好きで最新刊までそろえていて以前から面白いという話は聞いていたのですが、ちょっと手を出せずにいたんですね。で、遅ればせながらではありますがドラマの2話目が放送された後、そろりと本棚から1巻を抜き取って読みだしました。
結論。菅田将暉は主人公のイメージと違うが、漫画はすごく面白い。
まあ、漫画原作の映像化では、この手の話はよくある話ですからあまり自身の理想像を押しつけずに、ある意味別物と割り切る勇気も必要かと思います。
まだ読みだして間がないので、最新刊まで読破しておりませんが一刊冒頭に登場したゴミ捨てに関するエピソードがちょっといい話だったのでご紹介したいと思います。
主人公、久能整が殺人犯の疑いをかけられ取り調べ室で刑事との会話でのひとコマ。妊娠5カ月になる奥さんが、最近いっつも機嫌悪くてと、何故か久能にグチるのですが、最後に「でもオレ、ゴミ捨てとかはしてるんですよ」と警察官という家のことをほったらしにしてるのが当たり前の世界で少しは手伝ってる方だと、感謝してほしいと、のたまったのです。
で、久能の返しが「ゴミ捨て、どこからですか」とぽつり
刑事は何のことか分からないので「どこから?いや、だからうちからゴミ捨て場まで」と答えます。
久能はさらにつづけます、「おたくに、ゴミ箱はいくつあります?」
刑事は「はあ?えーっと・・2・・あれ 3?」
久能は真顔で静かに続けます。「家中のゴミを集めるとこから始まるんですよ」
「分別できてなかったら、して。袋を取り替えて。生ゴミも水切って、ついでに排水口の掃除もしてゴミ袋の在庫があるかチェックして、そうやってやっと一つにまとめるんですよ。」
「そこまでが、面倒なんですけど」
「それで、感謝しろって言われても、奥さん身体がしんどいんじゃないですか。」
そこで、ようやく刑事は気付くわけです、自分はたいしたことをしていないと。世の中にこういう、名もなき仕事がたくさんあるわけです。あまり表に出ないので軽んじられてしまいがちですが、とても大事な仕事です。
と、一見本筋と関係なさそうな話があちこちに散りばめられています。ですが、これらのエピソードを最後にうまく回収してみごとに着地していきます。話が進むにつれて魅力的なキャラクターが増えてきて、謎に深みが増して行くのがとても魅力的です。
さ、つづきが楽しみです。
住宅事業部 営業設計1課 築山。