家具と道具の違いわかりますでしょうか?いろいろ意見はあるでしょうが、簡潔な違いといえば、『家具は一旦配置したら基本動かさないもの。道具はいくらでも動かせるもの。』と捉えております。そして誤解を恐れず大雑把にぶったぎれば、西洋は家具文化で、日本は道具文化でした。
例えば、
・デスク × 文机
・ベッド × 畳に布団
・ソファー × 畳に座布団
・テーブル × ちゃぶ台
・スタンドライト × 行灯
日本の家の中は基本的にからっぽにできるようになっていました。
いつでも片付けられる道具で機能を果たし、使わないときは片付ける。目につくところにモノを置かずにすることで、目をゆっくり休める。壁の仕上げと木部や開口部から見える庭の緑の調和。光と陰影の作り出す安らぎなど。
懐古主義ではなくより良いモノを作り出す意味で、生活の形態が変わってしまった現代でも大いに参考になる考え方です。
家具と道具